ROE・ROA・ROIの違いとは?
計算式と覚え方を図解
3つとも「投じたお金に対して、どれだけ利益を得たか」を見る指標です。違いは誰の資本・どの範囲の投資を分母にするか。同じ会社の数字を動かし、ROEのデュポン分解までつなげます。
まず分母を見る
ROE・ROA・ROIの違い
| 指標 | 基本式 | 分母 | 視点 | 注意 |
|---|---|---|---|---|
| ROE | 当期純利益 ÷ 自己資本 | Equity | 株主 | レバレッジで上がる |
| ROA | 事業利益 ÷ 総資産 | Assets | 会社全体 | 分子の定義を確認 |
| ROI | 対応利益 ÷ 投下資本 | Investment | 対象投資・事業 | 対象範囲を確認 |
分子と分母を変えて比較
ROE・ROA・ROI+デュポン分解計算機
すべて同じ金額単位で入力してください。入力内容は保存・送信されません。
ROE
20%
株主資本の収益性
当期純利益 ÷ 自己資本
ROA
15%
会社全体の資産効率
事業利益 ÷ 総資産
ROI
20%
対象投資の効率
対応利益 ÷ 投下資本
ROEのデュポン分解
同じROEでも、利益率・資産回転・負債活用のどこで生まれたかが違います。自己資本を小さくするとレバレッジが上がり、ROEだけが高く見える点に注意してください。
正しい覚え方
Return on の後ろが分母
- E=Equity:自己資本
- A=Assets:総資産
- I=Investment:投下資本
語呂合わせより、正式な英語と分母を結ぶほうが応用問題にも対応できます。
デュポン分析
ROE=稼ぐ力×回す力×借りる力
売上高当期純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ
結果のROEだけでなく、どの要素が押し上げたかを見ます。借入依存による上昇なら、安全性との両立が論点です。
ROA・ROIは問題文の定義を最優先
ROAの分子には事業利益、営業利益、当期純利益などが使われます。ROIも対象となる利益・投下資本の範囲が目的で変わります。名称だけで機械的に決めず、問題文や資料の定義を確認してください。
この計算機では、ROAを「事業利益÷総資産」、ROIを「投資に対応する利益÷対象投下資本」と明示して計算します。
Quick Check
3問で理解を確認
ここでの問題は理解確認用のオリジナル問題です。公式過去問の転載ではありません。
0 / 3問 回答済み
ROE・ROA・ROIのよくある質問
ROE・ROA・ROIの違いは何ですか?
ROEは自己資本に対する当期純利益、ROAは総資産に対する利益、ROIは特定の投下資本に対する対応利益を見ます。誰の資金・どの範囲の投資を評価するかが違います。
ROEとROAはどちらを重視しますか?
目的によります。株主の視点ではROE、負債も含む会社全体の資産効率ではROAを見ます。ROEは財務レバレッジで高くなるため、ROAや安全性指標も併せて読むことが重要です。
ROE・ROA・ROIの覚え方は?
3つともReturn on ○○です。onの後ろが分母と考え、Equity=自己資本、Assets=総資産、Investment=投下資本と正しい英語に結びつけます。
ROAの分子は当期純利益ですか、事業利益ですか?
資料や分析目的により、当期純利益、営業利益、事業利益などが使われます。診断士試験では問題文に定義が示されることがあるため、その指示を最優先します。この教材の計算機は事業利益÷総資産で計算します。
デュポン分析とは何ですか?
ROEを売上高当期純利益率、総資産回転率、財務レバレッジの3要素に分解する方法です。ROEの高さが収益性、資産効率、負債活用のどこから生まれたかを確認できます。
株価指標とつなげて理解する
ROEを理解したら、PER・PBRのページで「PBR=PER×ROE」を実際の数字から検算できます。
参考・検証先
指標の定義とデュポン分析は、公開されている専門機関の解説を照合しました。試験問題は実施機関の原典を確認してください。