中小企業診断士の難易度・合格率【2026年】偏差値と公式データの読み方
中小企業診断士の難易度を公式統計で確認。2026年度1次23.0%・2025年度2次17.6%と各5年分の合格率、ストレート合格率を単純計算できない理由、偏差値の注意点、学習時間と始め方を解説します。
中小企業診断士の難易度は、合格率と自分の課題を分けて考える
中小企業診断士は、1次の幅広い知識と、2次の事例に沿って考え・書く力が問われる試験です。最新の公表値は、2026年度の1次試験が23.0%、2025年度の2次試験が17.6%。これはそれぞれの年度・試験の受験者を集計した結果です。あなた個人の合格確率や、学習開始からの合格率を示す数字ではありません。
受験を迷っているなら、最初に「どの科目で手が止まるか」「週に何時間取れるか」を確かめてみましょう。登録不要の1次5問体験で科目を選び、問題と解説の読みやすさを確認できます。5問の成績だけで合格可能性を判定するものではありません。
診断士AI編集部が2026年9月5日に公式統計・試験案内と照合して更新しました。1次は2022〜2026年度、2次は2021〜2025年度の公表値を掲載しています。学習の進め方は編集部の提案です。
1次試験の合格率:2022〜2026年度の5年分
公式統計の合格率は、**欠席した科目が一つもない受験者数(受験者数②)**を分母にしています。少なくとも1科目を受験した人数(受験者数①)や申込者数と混ぜないことが大切です。
| 年度 | 受験者数② | 試験合格者数 | 公表合格率 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 17,829人 | 4,099人 | 23.0% |
| 2025年度 | 18,360人 | 4,344人 | 23.7% |
| 2024年度 | 18,209人 | 5,007人 | 27.5% |
| 2023年度 | 18,755人 | 5,560人 | 29.6% |
| 2022年度 | 17,345人 | 5,019人 | 28.9% |
出典:令和8年度・1次試験統計(公式PDF)、申込者数・合格率等の推移(公式PDF)。2023年度は、推移表に掲載された那覇地区の再試験を含む人数です。合格率は公式の小数第1位の表記に従います。
たとえば2026年度は、4,099÷17,829×100を小数第1位に丸めて23.0%です。申込者25,512人や1科目以上受験した21,147人で割れば、別の割合になります。申込みからの離脱理由を、この表だけで「勉強不足」「当日欠席」などと決めつけることもできません。
この5年では23.0〜29.6%の幅があります。受験者の経験や受験科目の構成なども関係するため、比率の変化だけで問題の難化・易化や翌年度の結果を断定しないようにしましょう。
2次試験の合格率:2021〜2025年度の5年分
2次は、筆記試験で欠席科目のない受験者数②に対する、最終的な試験合格者数を掲載します。2025年度までの統計には「口述試験を受ける資格を得た人数」もありますが、下表の合格者数とは区別しています。
| 年度 | 筆記受験者数② | 試験合格者数 | 公表合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 7,044人 | 1,240人 | 17.6% |
| 2024年度 | 8,119人 | 1,516人 | 18.7% |
| 2023年度 | 8,241人 | 1,555人 | 18.9% |
| 2022年度 | 8,712人 | 1,625人 | 18.7% |
| 2021年度 | 8,757人 | 1,600人 | 18.3% |
出典:申込者数・合格率等の推移(公式PDF)、令和7年度・2次試験統計(公式PDF)。たとえば2025年度の口述試験を受ける資格を得た人数は1,241人、試験合格者数は1,240人です。
2026年度の2次試験は、結果公表前
2026年9月5日時点で2026年度2次試験の合格率は未公表です。試験日は2026年10月25日、合格発表日は2027年1月13日と案内されています。2026年度から口述試験は廃止され、筆記による4事例・各80分の試験になります。
出典:令和8年度2次試験の概要、令和8年度からの改正点。制度変更があるため、過去の最終合格率と今後の結果を比較するときは試験の構成も確認してください。
ストレート合格率を、1次×2次で計算できない理由
「1次の合格率×2次の合格率」を、同じ年に両方通過する人の実測値として使うことはできません。2次の受験者には、その年の1次合格者だけでなく、前年の1次合格者なども含まれます。2026年度の2次受験資格でも、この違いを確認できます。
同年度の通過率を出すには、対象にする1次受験者を決め、そのうち誰が同年度の2次まで合格したかを追えるデータが必要です。「初めて学習を始めた人」「初受験の人」「当年の1次受験者」でも分母は変わります。このページで参照した年度別統計だけでは、それらの割合を算出できません。
同様に「上位約20%に入れば合格」と考えるのも適切ではありません。合格率は結果の集計です。公表された得点基準を確認し、過去の比率を合格枠として扱わないようにします。
偏差値63〜65という数字は、どう読むべきか
この記事で参照した試験実施団体の統計には、資格の難易度を示す「偏差値63」「偏差値65」という指標は掲載されていません。出所、比較した受験者集団、計算方法を確認できない数値を、公式の難易度として扱うことはできません。
偏差値は本来、同じ集団の得点分布に対して位置を表す指標です。受験資格・試験方式・受験者の経験が違う資格同士を、合格率だけで共通の偏差値へ変換することはできません。大学入試の偏差値と同じ意味で読むことも避けましょう。
他資格と比較する際は、次の条件を揃える方が学習計画に役立ちます。
| 比較すること | 自分への確認 |
|---|---|
| 受験資格・試験の段階 | 学習を始める前に満たす条件はあるか |
| 問題の形式 | 選択式・計算・記述のどれで手が止まるか |
| 既に学んだ分野 | 知識を覚えているだけでなく、問題で使えるか |
| 続けられる学習時間 | 平日と休日で、実際に何時間取れるか |
| 取得後にしたいこと | 今の仕事や目指す業務に、学習内容がどう関係するか |
難しさは「7科目の知識」と「4事例の使い方」に分ける
1次:科目ごとのつまずきを見つける
7科目では、計算、用語の区別、文章の読み取り、制度・政策の確認など、必要な作業が変わります。科目別の過去の比率を固定ランキングにせず、自分の誤答の理由を分けましょう。
公式資料の「科目合格者数」には試験全体の合格者数が含まれません。その数を科目受験者数で割った比率は、全受験者の60点到達率とは異なります。年度別の実数と読み方は科目別難易度のガイドで確認できます。
- 計算で止まる:式を選べなかったのか、数値・単位を取り違えたのか、計算ミスかを分ける。財務・会計の5問体験で確認する。
- 用語を取り違える:似た用語を一組にして、意味と具体例を説明する。公開用語集で確認する。
- 選択肢で迷う:正答だけでなく、他の選択肢が当てはまらない理由を残す。
2次:与件を根拠に、時間内に答える
2次では、設問が求める内容を読み、与件の情報を選び、答案や計算へつなげます。「知識はあるが、何を書くか決められない」「最後まで書き切れない」は、知識量とは別に練習する課題です。
公式過去問5年分と復習のガイドで問題と出題の趣旨を確認し、初見の80分演習と、根拠を見直す解き直しを分けてください。計算の短い練習から始めるなら、登録不要の事例Ⅳ・CVP1問体験も使えます。こちらは診断士AIの独自問題です。
合格基準と科目免除を、学習計画にどう使うか
試験実施団体のFAQでは、1次は総点数60%以上かつ各科目40%未満がないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率で判定すると案内しています。2次も総点数60%以上かつ各科目40%未満がないことが基準です。
「苦手科目は40点ぎりぎりを取れればよい」と固定するより、基礎問題の取りこぼしを減らし、総点と各科目の両方に余裕を作る計画を立てましょう。7科目各100点を受験する例なら総点の基準は420点です。ただし420点以上でも、1科目が40点未満なら基準を満たしません。
科目免除を申請した科目は、60点として加算されず、合否判定の対象外になります。5科目を受験する例なら、その5科目の総点と各科目の得点で判定されます。得点が引き継がれる制度ではありません。
複数年に分けて受験する場合は、年度ごとの免除申請と有効な範囲を公式案内で確認し、残り科目と2次の復習時間も確保してください。全員に同じ科目の分け方が適するわけではありません。
勉強時間と合格までの年数:まず2週間を測る
LECの学習期間案内では、資格取得まで一般的に約1,000〜1,200時間という目安が紹介されています。これは全国の合格者の平均値や、一定時間で合格できる保証ではありません。予備知識、受験する科目、演習後の復習にかかる時間で必要な計画は変わります。
今回参照した公式統計からは、学習開始から合格まで「2〜3年が最多」といった分布や、「簿記経験があれば200時間短縮」といった効果は確認できません。年齢や職歴だけで必要時間を決めず、実際の演習から見積もります。
次は、週10時間を確保する場合の編集部の例です。
| 期間 | 行うこと | 記録するもの |
|---|---|---|
| 1週目・10時間 | 受験科目の範囲を確認し、短い問題演習と解説を読む | 未習の論点、解く時間、解説を理解する時間 |
| 2週目・10時間 | 誤答を解き直し、別の問題でも説明できるか確認する | 同じ間違いの理由、実際に取れた学習時間 |
| 2週間後 | 科目別の配分と予備の時間を調整する | 続けられる週間計画と、次に復習する論点 |
合計20時間は最初の計画を調整するための例で、合格に必要な時間ではありません。週10時間を40週続ければ400時間、予備の4週を除く36週なら360時間です。日付・平日と休日・予備期間を入力できる学習計画ツールと、科目別の時間配分例を使うと、自分の枠に落とし込めます。
よくある質問
Q. 合格率が低いなら、初学者には無理ですか?
A. 年度別の合格率だけで、個人の合否は判断できません。まず短い問題を解き、知識・計算・読解のどこで止まるかを確認しましょう。初めて見る論点が多い場合は、解説を理解する時間も計画に含めます。
Q. 40代・50代からでも受験を考えられますか?
A. 2025年度2次の公式統計には、40〜49歳348人、50〜59歳196人の試験合格者が掲載されています。これを同じ年代のあなたの合格確率とは扱わず、仕事・家庭と両立できる学習時間を確認してください。出典は上記の令和7年度2次統計です。
Q. 独学と講座では、どちらが合格しやすいですか?
A. 今回参照した公式統計では、学習方法別の比較はできません。独学で解説を理解し計画を調整できるか、質問・添削・学習管理が必要かを基準に選びます。合格体験記や講座の合格率を見る場合も、集計対象と除外条件を確認しましょう。
Q. 文系出身で、財務・会計の計算が苦手です。
A. 出身分野だけで得手不得手を決めず、式の意味と数値を対応させる練習から始めます。短い1問で、式を立てるところと計算するところのどちらに時間がかかるかを確かめてください。
診断士AIで、問題と復習の相性を確かめる
最初は登録不要で1次5問を試す、または事例ⅣのCVPを1問試すから始められます。解説を読んで理解できるか、翌日に自分で解き直せるかを確認してください。
診断士AIでは、1次7科目・独自1,400問の演習と学習履歴・弱点復習、2次の独自事例Ⅰ〜Ⅲ・60問と事例Ⅳ・75問を提供しています。事例Ⅰ〜Ⅲは答案例と評価ポイントを使って自己評価します。体験結果を本試験の合格判定として使うサービスではありません。
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