【2026年版】事例Ⅳ対策の完全ロードマップ|ゼロから合格レベルまでの勉強法
中小企業診断士2次試験 事例Ⅳの対策方法を完全網羅。経営分析・CVP・NPV・CF計算書・企業価値評価の学習順序、必要な勉強時間、おすすめの練習方法を解説。
事例Ⅳは、正直に言います。対策した人が必ず点数が上がる科目です。
事例Ⅰ〜Ⅲは「何が正解かわからない」不安がつきまとう。採点基準も完全には公開されていない。でも事例Ⅳの計算問題は違う。手順が正しければ答えは1つ。採点者の主観が入る余地がない。
だからこそ、「計算練習を積み重ねた人」が確実に報われる。これが事例Ⅳの本質だ。
事例Ⅳの出題構成を知る
まず「何が出るか」を把握しよう。
| 設問 | テーマ | 配点目安 |
|---|---|---|
| 第1問 | 経営分析 | 25〜30点 |
| 第2問 | CVP分析 or CF計算書 | 25〜30点 |
| 第3問 | NPV or 企業価値評価 | 25〜30点 |
| 第4問 | 記述(経営判断・助言) | 10〜20点 |
重要なのは、第1〜3問(計算問題)だけで75〜90点分が占められていることだ。計算が解ければ、記述が多少弱くても十分合格点を取れる。
なぜこの順番で学ぶのか
Phase 1:経営分析(2週間)
最初に取り組む理由は「毎年必ず出て、手順がシンプル」だからだ。
- 収益性・効率性・安全性の指標を計算する
- 同業他社と比較して指標を選ぶ
- 与件文の根拠と数値を組み合わせて解答を書く
ここで「計算問題は解けば解けるようになる」という感覚を掴む。この感覚が残りの学習を加速させる。
目標:経営分析で安定して20点以上を取る自信をつける
Phase 2:CVP分析(2週間)
CVPは「型が決まっている」計算問題だ。変動費率→貢献利益率→損益分岐点→安全余裕率、この4ステップを何も見なくても書けるようになるまで繰り返す。
目標利益達成売上高、税引後利益が目標のケースも含めて、パターンを全て制覇する。
目標:CVPの問題を見た瞬間に「解ける」と確信できるようにする
Phase 3:NPV・投資判断(3〜4週間)
事例Ⅳの最難関。ここに一番時間をかける。
タックスシールド(減価償却費×税率)を正確に計算できるか、残存価値を正しく処理できるか、年金現価係数を適切に使えるか。これらを1つずつ丁寧に習得する。
目標:タックスシールドを絶対に忘れない。NPV計算を5ステップで確実にこなす
Phase 4:CF計算書(2週間)
間接法の論理(なぜ減価償却費を足すのか)を理解してから計算に入る。符号ミスは致命的なので、「資産増加→マイナス、負債増加→プラス」のルールを身体に染み込ませる。
Phase 5:企業価値評価(2週間)
WACC、DCF法、ターミナルバリュー。Phase 1〜4の知識を組み合わせた「集大成」なので、必ず最後に取り組む。
現実的な1日の学習モデル
フルタイムで働きながら勉強している人向けのモデルだ。
| 時間帯 | やること | 所要時間 |
|---|---|---|
| 通勤(行き) | スマホで計算問題を2〜3問 | 20分 |
| 昼休み | 前日間違えた問題を復習 | 10〜15分 |
| 通勤(帰り) | 新しい問題か解説を読む | 20分 |
| 帰宅後(余裕ある日) | 過去問を1問セットで解く | 30〜60分 |
合計すると通勤だけで毎日40分の練習ができる。1ヶ月で約20時間。これだけでも経営分析とCVPは完全に身につく水準に達する。
スキマ時間の質が、合否を分けると言っても過言ではない。
60点を取るための最低ライン
合格点(60点)を確保するための現実的な目標設定はこうだ。
| テーマ | 目標点 | 戦略 |
|---|---|---|
| 経営分析(25点) | 20点 | 確実に取る |
| CVP or CF(25点) | 20点 | 確実に取る |
| NPV or 企業価値(30点) | 15点 | 部分点を確保 |
| 記述(20点) | 5〜8点 | 最低限答える |
| 合計 | 60〜63点 | 合格ライン達成 |
NPVが苦手でも、経営分析とCVP/CFで40点を固め、NPVで部分点(途中の計算だけでも合っていれば点が入る)を拾えば60点に届く。全部完璧にしなくても合格できる。これを知るだけで気持ちが楽になるはずだ。
合格者に共通する1つの習慣
合格した受験生に話を聞くと、共通して言うことがある。
「毎日、たとえ10分でも計算練習を続けた」
事例Ⅳは「知っている」だけでは解けない。「身体が覚えている」状態にするには、繰り返しが必要だ。1週間に5時間まとめてやるより、毎日20分を1ヶ月続ける方が、はるかに定着する。
計算練習は「量より頻度」。この原則を守れた人が、本番で焦らずに手を動かせる。
計算練習の繰り返しだけが事例Ⅳを制する方法。今日から始めよう。
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