エージェンシーコストとは?
教科書的な定義
経営者と株主など利害の異なる主体の間で生じる監視費用や損失。所有と経営の分離に伴う非効率を説明する概念である。
エージェンシーコストを、ひと目で。
株主と経営者のように、仕事を任せる人と任される人の利害が異なると、監視・保証の費用と、対策後にも残る損失が生じます。
監視費用+保証費用+残余損失で考える。
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監視費用
委託者が、代理人の行動を確かめたり、望ましい行動を促したりするための費用です。株主による経営の監視などが当たります。
- 02
保証費用
代理人が、委託者の利益を損なう行動をとらないと約束し、その約束を裏づけるために負担する費用です。
- 03
残余損失
監視や保証を行っても残る利害のずれにより、委託者の利益が最善の状態より小さくなる分です。現金の支払いとは限りません。
監視・保証の費用をかけることで残余損失が減る場合があります。代理人が必ず不正をする、監視費用はすべて無駄、と決めつけないことが大切です。
ざっくり言うと
お金を出す人と経営する人が別だと、見張るコストや利害ズレのムダが生まれます。そのムダの合計がエージェンシーコストです。
もう少し詳しく
エージェンシーコストには、監視コスト、保証コスト、残余損失が含まれます。所有と経営の分離により発生し、役員報酬設計、社外取締役、情報開示、敵対的買収圧力などがその抑制策として機能します。
具体例
上場企業では、株主が経営者を完全には監視できません。東芝やオリンパスのようなガバナンス問題が起きると、監視不足によるエージェンシーコストの大きさが改めて意識されます。
試験対策ポイント
代理人問題の核心概念です。監視コストと残余損失の意味まで説明できるようにしておきましょう。
「エージェンシーコスト」のよくある質問
Q. エージェンシーコストとは何ですか?わかりやすく教えてください
経営者と株主など利害の異なる主体の間で生じる監視費用や損失。所有と経営の分離に伴う非効率を説明する概念である。 わかりやすく言うと、お金を出す人と経営する人が別だと、見張るコストや利害ズレのムダが生まれます。そのムダの合計がエージェンシーコストです。
Q. エージェンシーコストは診断士試験のどの科目で出題されますか?
エージェンシーコストは「財務・会計」の科目で出題されます。企業財務の分野に分類され、関連する概念と合わせて理解することが重要です。
Q. エージェンシーコストの具体例を教えてください
上場企業では、株主が経営者を完全には監視できません。東芝やオリンパスのようなガバナンス問題が起きると、監視不足によるエージェンシーコストの大きさが改めて意識されます。
Q. エージェンシーコストを効率よく覚えるコツは?
エージェンシーコストを覚えるコツは、①まず定義を自分の言葉で言い換えること、②実際のビジネスや日常生活の具体例と結びつけること、③関連する用語とセットで比較しながら覚えることです。診断士AIの4択クイズで繰り返し出題されることで、記憶が定着します。