用語集 読了 7分2026-03-24
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは?|「金のなる木」「負け犬」を図解で解説
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)を「テレビ局の番組編成」にたとえてわかりやすく解説。花形・金のなる木・問題児・負け犬の4象限、診断士試験での出題パターンを初心者向けに解説。
PPMを30秒で理解する
PPMは「うちの商品、どれに力を入れて、どれをやめるべき?」を判断するツールです。
テレビ局の番組編成をイメージしてください。
- 視聴率も高くてスポンサーも多い看板番組 → 花形
- 視聴率はそこそこだけど安定してスポンサーがつく長寿番組 → 金のなる木
- 視聴率は伸びそうだけどまだスポンサーがつかない新番組 → 問題児
- 視聴率も低くてスポンサーも減っている番組 → 負け犬
限られた予算をどの番組に配分するか。これがPPMの本質です。
4つの象限
PPMは**「市場成長率」と「相対的市場シェア」**の2軸で事業を4つに分類します。
| 市場シェア:高 | 市場シェア:低 | |
|---|---|---|
| 市場成長率:高 | ⭐ 花形(Star) | ❓ 問題児(Question Mark) |
| 市場成長率:低 | 🐄 金のなる木(Cash Cow) | 🐕 負け犬(Dog) |
⭐ 花形(Star)
成長市場でシェアも高い。稼ぐが、投資も必要。 今は利益トントンかもしれないが、将来の「金のなる木」候補。
→ たとえ:スマホ黎明期のiPhone
🐄 金のなる木(Cash Cow)
成長は止まったがシェアは高い。投資は少なくて済むのに、安定して稼ぐ。 会社の利益を支える稼ぎ頭。ここで得たキャッシュを「花形」や「問題児」に投資する。
→ たとえ:コカ・コーラの定番商品
❓ 問題児(Question Mark)
成長市場だがシェアが低い。投資すれば花形に化ける可能性があるが、失敗すると負け犬に落ちる。 選択と集中が必要。
→ たとえ:新規参入したばかりのサブスク事業
🐕 負け犬(Dog)
成長もシェアも低い。撤退を検討すべき事業。 ただし、ニッチ市場で安定収益がある場合は維持する判断もあり。
→ たとえ:需要が縮小しているガラケー事業
PPMのキャッシュフローの流れ
これがPPMの最も重要なポイントです。
金のなる木 → (キャッシュを生む) → 問題児・花形に投資 → 花形が育って → やがて金のなる木になる
この循環を回し続けることが、企業の持続的な成長の鍵です。
診断士試験での出題パターン
1次試験(企業経営理論)
- 「PPMの2軸は何か」→ 市場成長率と相対的市場シェア
- 「金のなる木の特徴はどれか」→ 低成長・高シェア・投資少・キャッシュ多
- 「問題児に対する適切な戦略はどれか」→ 選択的投資 or 撤退
2次試験
- 事例企業の複数事業をPPMの4象限に当てはめて分析する
- 「A社のB事業は今後どうすべきか」→ PPMの考え方で戦略を提案
PPMの限界(これも試験で出る)
- 2軸だけで判断するのは単純すぎる — 事業間のシナジー(相乗効果)を無視している
- 市場の定義が曖昧 — 「市場」をどう区切るかでシェアの数字が変わる
- 「負け犬=即撤退」とは限らない — 他事業との関連性や社会的責任も考慮すべき
試験では「PPMの利点と限界を述べよ」という形で出題されることがあります。
📌 あわせて読みたい: SWOT分析とは?|5フォース分析とは?|用語集で他の重要キーワードも確認
📣 記事の内容を実践してみよう
🐕