用語集 読了 8分2026-03-24

ポーターの5フォース分析とは?|「この業界は儲かるのか」を5つの力で見抜く方法

マイケル・ポーターの5フォース(ファイブフォース)分析を「ラーメン屋の出店」にたとえてわかりやすく解説。5つの競争要因の見方、診断士試験での使い方を初心者向けに徹底解説。

5フォース分析を30秒で理解する

5フォース分析は「この業界で商売して、ちゃんと儲かるのか?」を判断するツールです。

あなたがラーメン屋を開きたいとします。出店前に5つの「力(フォース)」をチェックします。


5つの力を「ラーメン屋」で理解する

1. 業界内の競争(既存の競合)

「駅前にラーメン屋が10軒もある……」

同じ業界にライバルが多いほど、価格競争になりやすく、利益が出にくい。ラーメン激戦区で勝つのは大変です。

2. 新規参入の脅威

「ラーメン屋って、やろうと思えば誰でも始められるよな……」

参入障壁が低い業界は、次々とライバルが現れる。ラーメン屋は比較的低資本で始められるので、参入障壁は低い。逆に、自動車メーカーや製薬会社は参入障壁が非常に高い。

3. 代替品の脅威

「最近、コンビニの冷凍ラーメンがめちゃくちゃ美味くなった……」

あなたのラーメンの「代わり」になるものがある。牛丼、コンビニ弁当、冷凍ラーメン、ウーバーイーツ。代替品が増えると、お客様が奪われる。

4. 買い手の交渉力

「食べログの点数が低いと、お客さんは別の店に行く……」

お客様が情報を持ちすぎると、「あっちの店の方が安い」「評価が高い店にしよう」と簡単に乗り換えられる。買い手(お客様)の交渉力が強いと、値下げ圧力がかかる。

5. 売り手の交渉力

「スープの豚骨を仕入れている業者が値上げしてきた……」

原材料の供給元(売り手)が「うちしかこの品質の豚骨は出せませんよ」と言ったら、値上げを受け入れるしかない。売り手の交渉力が強いと、コストが上がる。


まとめ:5つの力の全体像

質問強いと…
既存の競争ライバルは多い?激しい?価格競争で利益↓
新規参入簡単に参入できる?次々とライバルが増える
代替品他のもので代用できる?お客様が流出する
買い手の力お客様の立場が強い?値下げ圧力が強まる
売り手の力仕入先の立場が強い?コストが上がる

5つの力がすべて強い業界 → 儲けにくい(=業界の魅力度が低い) 5つの力がすべて弱い業界 → 儲けやすい(=業界の魅力度が高い)


診断士試験での出題パターン

1次試験(企業経営理論)

  • 「ポーターの5フォースに含まれないものはどれか」
  • 「新規参入の脅威を高める要因はどれか」→ 参入障壁が低い、規模の経済が働かない、etc.
  • 「買い手の交渉力が強くなる条件はどれか」→ 買い手が大口、スイッチングコストが低い、etc.

2次試験

  • 事例企業の業界構造を分析する際の思考フレームワークとして使う
  • 「A社が属する業界の競争環境を分析せよ」

他のフレームワークとの違い

フレームワーク分析対象一言で言うと
5フォース業界全体「この業界は儲かるか?」
SWOT分析自社「うちの会社はどうか?」
3C分析自社×競合×顧客「勝てるポジションはどこか?」
PEST分析マクロ環境「世の中の流れはどうか?」

5フォースは「業界」を見る。SWOTは「自社」を見る。 この使い分けが重要です。

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