ポーターの5フォース分析とは?|「この業界は儲かるのか」を5つの力で見抜く方法
マイケル・ポーターの5フォース(ファイブフォース)分析を「ラーメン屋の出店」にたとえてわかりやすく解説。5つの競争要因の見方、診断士試験での使い方を初心者向けに徹底解説。
5フォース分析を30秒で理解する
5フォース分析は「この業界で商売して、ちゃんと儲かるのか?」を判断するツールです。
あなたがラーメン屋を開きたいとします。出店前に5つの「力(フォース)」をチェックします。
5つの力を「ラーメン屋」で理解する
1. 業界内の競争(既存の競合)
「駅前にラーメン屋が10軒もある……」
同じ業界にライバルが多いほど、価格競争になりやすく、利益が出にくい。ラーメン激戦区で勝つのは大変です。
2. 新規参入の脅威
「ラーメン屋って、やろうと思えば誰でも始められるよな……」
参入障壁が低い業界は、次々とライバルが現れる。ラーメン屋は比較的低資本で始められるので、参入障壁は低い。逆に、自動車メーカーや製薬会社は参入障壁が非常に高い。
3. 代替品の脅威
「最近、コンビニの冷凍ラーメンがめちゃくちゃ美味くなった……」
あなたのラーメンの「代わり」になるものがある。牛丼、コンビニ弁当、冷凍ラーメン、ウーバーイーツ。代替品が増えると、お客様が奪われる。
4. 買い手の交渉力
「食べログの点数が低いと、お客さんは別の店に行く……」
お客様が情報を持ちすぎると、「あっちの店の方が安い」「評価が高い店にしよう」と簡単に乗り換えられる。買い手(お客様)の交渉力が強いと、値下げ圧力がかかる。
5. 売り手の交渉力
「スープの豚骨を仕入れている業者が値上げしてきた……」
原材料の供給元(売り手)が「うちしかこの品質の豚骨は出せませんよ」と言ったら、値上げを受け入れるしかない。売り手の交渉力が強いと、コストが上がる。
まとめ:5つの力の全体像
| 力 | 質問 | 強いと… |
|---|---|---|
| 既存の競争 | ライバルは多い?激しい? | 価格競争で利益↓ |
| 新規参入 | 簡単に参入できる? | 次々とライバルが増える |
| 代替品 | 他のもので代用できる? | お客様が流出する |
| 買い手の力 | お客様の立場が強い? | 値下げ圧力が強まる |
| 売り手の力 | 仕入先の立場が強い? | コストが上がる |
5つの力がすべて強い業界 → 儲けにくい(=業界の魅力度が低い) 5つの力がすべて弱い業界 → 儲けやすい(=業界の魅力度が高い)
診断士試験での出題パターン
1次試験(企業経営理論)
- 「ポーターの5フォースに含まれないものはどれか」
- 「新規参入の脅威を高める要因はどれか」→ 参入障壁が低い、規模の経済が働かない、etc.
- 「買い手の交渉力が強くなる条件はどれか」→ 買い手が大口、スイッチングコストが低い、etc.
2次試験
- 事例企業の業界構造を分析する際の思考フレームワークとして使う
- 「A社が属する業界の競争環境を分析せよ」
他のフレームワークとの違い
| フレームワーク | 分析対象 | 一言で言うと |
|---|---|---|
| 5フォース | 業界全体 | 「この業界は儲かるか?」 |
| SWOT分析 | 自社 | 「うちの会社はどうか?」 |
| 3C分析 | 自社×競合×顧客 | 「勝てるポジションはどこか?」 |
| PEST分析 | マクロ環境 | 「世の中の流れはどうか?」 |
5フォースは「業界」を見る。SWOTは「自社」を見る。 この使い分けが重要です。
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