事例Ⅳ 読了 7分2026-03-12
【事例Ⅳ】損益分岐点とは?図解でわかる考え方と計算手順|診断士2次試験
中小企業診断士2次試験の事例Ⅳで頻出の損益分岐点を図解で解説。BEP(損益分岐点売上高)の意味、固定費・変動費の分類方法、計算手順を初学者にもわかりやすく紹介。
損益分岐点(BEP)とは?
損益分岐点(Break-Even Point)とは、売上高と費用がちょうど同じになる点のことです。つまり「利益がゼロ」になる売上高です。
- 売上高 > BEP → 黒字
- 売上高 < BEP → 赤字
- 売上高 = BEP → 利益ゼロ
理解のカギは「固定費」と「変動費」の分類
損益分岐点を計算するには、費用を2つに分ける必要があります。
変動費:売上に比例して増える費用
- 原材料費
- 外注加工費
- 販売手数料
- 運送費
固定費:売上に関係なく一定の費用
- 人件費(正社員)
- 家賃
- 減価償却費
- 広告宣伝費(基本的に固定費扱い)
損益分岐点の計算手順
Step 1:変動費率を求める
変動費率 = 変動費合計 ÷ 売上高
Step 2:貢献利益率を求める
貢献利益率 = 1 − 変動費率
Step 3:損益分岐点売上高を求める
BEP = 固定費 ÷ 貢献利益率
具体例
- 売上高 1,000万円
- 変動費 600万円(変動費率60%)
- 固定費 300万円
貢献利益率 = 1 − 0.6 = 0.4 BEP = 300 ÷ 0.4 = 750万円
つまり、売上が750万円を超えれば黒字です。
図で理解する損益分岐点
CVP図(Cost-Volume-Profit Chart)をイメージしてください。
- 横軸:売上高(販売量)
- 縦軸:金額
- 固定費線:水平な直線(売上に関係なく一定)
- 総費用線:固定費 + 変動費(右上がり)
- 売上高線:原点を通る右上がりの直線
売上高線と総費用線が交わる点が損益分岐点です。
安全余裕率で「余裕度」を測る
安全余裕率 = (売上高 − BEP) ÷ 売上高 × 100
安全余裕率が高いほど、売上が多少落ちても赤字にならない余裕があります。
| 安全余裕率 | 評価 |
|---|---|
| 30%以上 | 安全 |
| 10〜30% | 普通 |
| 10%未満 | 危険 |
試験での出題パターン
- BEP売上高を求める(基本)
- 目標利益を達成する売上高(BEPの応用)
- 固定費や変動費率が変化した場合の新BEP(What-If分析)
- 安全余裕率の算出と経営改善の方向性
まとめ
損益分岐点は事例ⅣのCVP分析の基礎です。「変動費率→貢献利益率→BEP」の3ステップを確実に踏めるようにしましょう。
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