2次試験 読了 15分更新 2026-08-16

中小企業診断士2次試験の時間配分|事例Ⅰ〜Ⅳの80分タイムライン【2026年】

中小企業診断士2次試験の80分の時間配分を、事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ別に解説。設問確認、与件文、骨子、記述、見直しのタイムラインと、時間切れを防ぐ練習法をまとめました。

2次試験の80分は「締切を5つ作る」と安定する

中小企業診断士2次試験は、事例Ⅰ〜Ⅳを各80分で解く記述式試験です。80分を一つの長い制限時間と考えると、与件文を読み込みすぎたり、前半の設問に時間を使いすぎたりして、最後の設問が空欄になりやすくなります。

そこで「設問確認を5分で終える」「40分までに骨子を作る」のように、工程ごとの締切を置きます。以下は初学者が試すための基準であり、唯一の正解ではありません。まず同じ配分で3事例を解き、記録を見て自分用に調整してください。試験全体の学習順は 2次試験対策ガイド、演習素材の選び方は 公式過去問の使い方 で確認できます。

実際の過去問演習では、工程ごとに自動で切り替わる 無料の2次試験80分タイマー を使えます。

事例Ⅰ〜Ⅲは「5・20・15・35・5分」から始める

経過時刻工程目安終了条件
0〜5分設問確認5分対象、時制、問われ方に印を付ける
5〜25分与件文読解20分各設問に使う根拠候補を対応させる
25〜40分骨子作成15分結論、根拠、施策、効果を箇条書きにする
40〜75分本文記述35分全設問を一度埋める
75〜80分見直し5分設問番号、主語、字数、空欄を確認する

大切なのは分数そのものより、40分で記述へ移り、75分までに全設問を埋めるという二つの締切です。与件根拠が見つからない設問があっても、いったん仮の骨子を置いて後で戻ります。

最初の5分で設問要求を短く書き換える

設問文を読んだら、余白に「誰の」「いつの」「何を」「いくつ」の4点を短く残します。例えば「今後の成長戦略を二つ助言せよ」なら、現状分析ではなく将来の助言が必要で、解答要素も二つ必要です。

  • 理由を問われたら、結論だけでなく因果を書く
  • 助言を問われたら、実行主体と施策を書く
  • 効果を問われたら、売上・品質・納期など着地点を書く
  • 制限字数から、入れる要素数を先に決める

設問要求を取り違えると、後の75分で修正しにくくなります。与件文の線引きより先に、答案の型を決めるのが狙いです。

与件文20分は「全部理解」ではなく根拠を配る

与件文をきれいに色分けすること自体は得点になりません。強み、弱み、顧客、競合、変化、制約を拾いながら「この段落は第何問に使うか」を仮置きします。同じ根拠を複数設問へ重複して使いすぎないことも確認します。

25分になったら、理解が不完全でも骨子へ移ります。詳細は 与件文の読み方 と併用すると整理しやすくなります。

骨子15分で「結論→根拠→施策→効果」を並べる

本文をいきなり書くと、途中で論点が足りなくなって書き直しが発生します。各設問に使う語を短く置き、因果がつながるか確認してから答案化します。

例えば助言問題なら、「既存顧客データを活用→個別提案→再来店を促進→客単価と固定客化を高める」のように矢印で十分です。文章を完成させるのではなく、残り35分で迷わず書くための設計図を作ります。

記述35分は難問より空欄回避を優先する

書く順番は必ずしも第1問からでなくて構いません。骨子が固まった設問から書き、止まったら次へ移ります。1問に予定以上の時間を使って他を空欄にするより、全設問へ設問要求に沿った答案を置く方が、演習後の改善点も分かりやすくなります。

最後の5分は新しい論点を足す時間ではありません。設問番号のずれ、主語の欠落、聞かれた数との不一致、読めない文字、空欄を優先して確認します。

配分が崩れる主な原因

与件文を丁寧に読みすぎる

最初の一回で完璧に理解しようとすると、骨子の時間が削られます。与件文は「設問で使う前提」を拾う意識で読み、細部は設問に戻ってから再確認すれば十分です。読解のコツは 与件文の読み方テクニック でも詳しくまとめています。

骨子を書かずに本文へ入る

いきなり書き始めると、途中で論点がずれたり、同じことを繰り返したりしやすくなります。骨子は短くてよいので、必ず先に置いてください。

一つの設問に正解を求めすぎる

2次試験は詳細な採点基準や公式模範解答が公表されていません。演習中に唯一の正解表現を探すと時間を失います。設問要求と与件根拠に合う骨子を作ったら、いったん書き切って復習時に比較します。

事例Ⅳは「問題の見極め」を先に置く

事例Ⅳは、事例Ⅰ〜Ⅲと同じ配分を当てはめません。最初の5〜10分で全体を見て、解く順番と撤退基準を決めます。経営分析など手順が固まっている問題から着手し、難問で止まり続けないことが重要です。

工程目安やること
全体確認5〜10分設問、配点、解きやすさを見て順番を決める
解答55〜60分取る問題から進め、計算過程と単位を残す
見直し10〜15分転記、符号、桁、単位、設問間の連動を確認する

一問の計算が合わないときは、途中式を残して次へ進みます。事例Ⅳの頻出論点は 無料の事例Ⅳ公式集 で復習できます。

80分の時間配分を3回で調整する

  1. 1回目は基本配分どおりに解き、各工程の終了時刻を記録する
  2. 2回目は最大の遅延工程だけ5分短くする
  3. 3回目は同じ配分で再現できるか確認する

記録項目は「読解終了」「骨子終了」「全問記述終了」「空欄数」の四つで十分です。毎回すべてを変えず、最も遅れた工程だけを直します。12週間全体への配置は 2次試験の学習スケジュール で確認できます。

事例別の微調整

共通の「5・20・15・35・5分」を基準にしつつ、つまずきやすい工程へ5分だけ寄せます。下表は演習開始時の目安です。

事例0〜25分25〜40分40〜75分75〜80分配分の注意点
事例Ⅰ設問と組織変化を確認因果と助言の骨子固まった設問から記述主語・時制を確認抽象的な設問解釈に時間をかけすぎない
事例Ⅱ顧客・競合・強みを対応ターゲットと施策を骨子化具体策を優先して記述対象・効果を確認ターゲット整理だけで止まらない
事例Ⅲ工程とQCDの問題を確認問題・原因・改善を接続根拠が明確な設問から記述因果・用語を確認与件文の色分けに時間を使いすぎない
事例Ⅳ5〜10分で全問を見極める取る問題から計算55〜60分を解答に使用10〜15分を検算転記・符号・桁・単位の確認を厚くする

事例別に毎回配分を大きく変えるのではなく、共通の骨格を保ったまま5分単位で調整します。事例Ⅳだけは計算と検算が中心になるため、別の型を用意してください。

よくある質問

Q. 中小企業診断士2次試験の80分はどう配分すればよいですか? A. 事例Ⅰ〜Ⅲは、設問確認5分、与件文20分、骨子15分、記述35分、見直し5分を最初の基準にします。40分で記述へ移り、75分で全設問を埋める締切を置き、3回分の記録から調整してください。

Q. 与件文を読み終わらないまま25分になったらどうしますか? A. いったん骨子作成へ移り、設問ごとに不足している根拠だけを与件文へ戻って探します。最初から完璧に理解しようとして記述時間を削らないことが重要です。

Q. 事例Ⅳも同じ時間配分で解きますか? A. 同じにはしません。最初の5〜10分で問題全体と解く順番を確認し、55〜60分で解答、10〜15分を転記・符号・桁・単位の見直しに残す形から試します。

Q. 事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲで時間配分を変えるべきですか? A. 最初は同じ配分で解き、事例ごとに遅れる工程が3回続いたときだけ5分単位で調整します。事例Ⅰは設問解釈、事例Ⅱはターゲット整理、事例Ⅲは与件文のマークに時間を使いすぎていないか確認してください。

Q. 80分で最後まで書けないとき、何を改善すべきですか? A. 読解終了、骨子終了、全問記述終了の時刻を記録し、最も遅れた工程を一つだけ直します。前半で止まりやすい人は工程の締切、記述が遅い人は短い骨子と書く順番を見直してください。

まとめ

80分の時間配分に唯一の正解はありませんが、締切がない状態では改善もできません。事例Ⅰ〜Ⅲは5・20・15・35・5分を基準に、40分で記述開始、75分で全問記入を目指します。事例Ⅳは問題選択と見直しを厚く取り、各工程の終了時刻から自分の型を作ってください。

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診断士AI 編集部

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