用語集 読了 6分2026-03-24
ABC分析とは?|「コンビニの棚」でわかる在庫管理の最重要テクニック
ABC分析をコンビニの棚管理にたとえてわかりやすく解説。パレートの法則との関係、Aランク・Bランク・Cランクの分け方、診断士試験での出題パターンを初心者向けに解説。
ABC分析を30秒で理解する
ABC分析は「重要なものに集中し、重要でないものは手を抜く」ための仕分けツールです。
コンビニの商品管理で考えます。
コンビニには約3,000アイテムの商品があります。全商品を同じ労力で管理するのは非効率。
売上データを分析すると:
- **上位20%の商品(おにぎり、飲料、弁当など)が売上の約80%**を占めている
- 残り80%の商品は売上の**約20%**しか生んでいない
この「少数の重要な商品」をAランクにして重点管理する。これがABC分析です。
A・B・Cの分類
| ランク | 売上構成比(累積) | 管理の仕方 | コンビニの例 |
|---|---|---|---|
| Aランク | 上位〜70% | 重点管理。 毎日在庫チェック、欠品厳禁 | おにぎり、弁当、飲料 |
| Bランク | 70〜90% | 通常管理。 定期的にチェック | お菓子、カップ麺、日用品 |
| Cランク | 90〜100% | 簡易管理。 最低限の在庫でOK | ニッチな雑貨、季節限定品 |
全商品を同じ力で管理するのは、時間とお金の無駄。 Aランクに経営資源を集中させるのが合理的です。
パレートの法則(80:20の法則)
ABC分析の土台にある考え方がパレートの法則です。
「全体の結果の80%は、全体の原因の20%から生まれる」
- 売上の80%は、上位20%の商品から
- クレームの80%は、上位20%の原因から
- 利益の80%は、上位20%の顧客から
「すべてを均等に扱う」のではなく、「重要な20%に集中する」——これが経営の鉄則です。
ABC分析の作り方
| ステップ | 作業 |
|---|---|
| 1 | 各商品の売上金額を集計する |
| 2 | 売上金額の大きい順に並べる |
| 3 | 累積構成比を計算する |
| 4 | 累積70%までをA、90%までをB、残りをCに分類 |
| 5 | パレート図で可視化する |
在庫管理以外にもABC分析は使える
| 対象 | Aランク | 分析の効果 |
|---|---|---|
| 顧客 | 売上上位の得意先 | 重点顧客への営業強化 |
| 不良品 | 発生頻度の高い不良 | 品質改善の優先順位づけ |
| コスト | 金額の大きい費目 | コスト削減の重点化 |
診断士試験での出題パターン
1次試験(運営管理)
- 「ABC分析でAランクに分類される基準として適切なものはどれか」
- 「パレートの法則に基づく管理手法はどれか」→ ABC分析
- 「ABC分析とパレート図の関係を述べよ」
2次試験(事例Ⅲ)
- 「C社の在庫管理の改善策を提案せよ」→ ABC分析による重点管理の導入
- 「C社の多品種少量生産における在庫削減策」→ Cランク品の見直し
ABC分析はQC7つ道具のパレート図と組み合わせて使います。 パレート図で「重要な少数」を見つけ、ABC分析で管理方法を決める。
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