経営情報システムの頻出用語まとめ|「スマホで全部わかる」時代のIT基礎知識
中小企業診断士・経営情報システムの頻出用語(データベース・ネットワーク・セキュリティ・クラウド・AI)をわかりやすく解説。IT用語が苦手な人のための入門ガイド。
経営情報システムが苦手な理由
「IT用語がカタカナだらけでわからない。」
非IT系の受験生の大半がこう言います。でも、今あなたが使っているスマホの中に、この科目の答えが全部あります。
1. データベースの基礎
リレーショナルデータベース(RDB)
RDBは「Excelの表が複数あって、お互いにつながっている」イメージです。
| テーブル | 内容 |
|---|---|
| 顧客テーブル | 顧客ID、名前、住所、電話番号 |
| 注文テーブル | 注文ID、顧客ID、商品ID、数量、日付 |
| 商品テーブル | 商品ID、商品名、価格 |
「顧客ID」で顧客テーブルと注文テーブルがつながる。この「つながり(リレーション)」がリレーショナルデータベースの名前の由来。
SQL
SQLは「データベースに質問する言語」。
「先月、東京都のお客様が注文した商品の一覧を出して」→ これをSQLで書くと:
SELECT 商品名 FROM 注文テーブル
JOIN 顧客テーブル ON 注文.顧客ID = 顧客.顧客ID
WHERE 住所 LIKE '東京都%' AND 日付 >= '2026-02-01'
試験ではSQLの基本構文(SELECT、WHERE、JOIN)の理解が問われます。
正規化
正規化は「データの重複をなくす」こと。
悪い例:注文テーブルに「顧客名」「顧客住所」も入れてしまう → 住所が変わったら、全注文レコードを修正する必要がある。
良い例:顧客情報は顧客テーブルに1回だけ保存。注文テーブルには「顧客ID」だけ → 住所変更は1箇所だけ。
2. ネットワークの基礎
TCP/IP
「インターネットの共通語」。 すべてのWebサービスはこの通信ルール(プロトコル)で動いています。
| プロトコル | 役割 | たとえ |
|---|---|---|
| HTTP/HTTPS | Webページの表示 | 「このページを見せて」と頼む |
| SMTP | メール送信 | 手紙をポストに入れる |
| POP/IMAP | メール受信 | 郵便受けから手紙を取り出す |
| FTP | ファイル転送 | 大きな荷物を宅配便で送る |
| DNS | ドメイン名→IPアドレスの変換 | 「○○さんの住所は?」と電話帳を引く |
IPアドレス
IPアドレスは「インターネット上の住所」。 例:192.168.1.1
IPv4(32ビット)→ 約43億個。足りなくなってきた。 IPv6(128ビット)→ 事実上無限。
3. セキュリティの基礎
| 用語 | 意味 | たとえ |
|---|---|---|
| ファイアウォール | 外部からの不正アクセスをブロック | 家のドアの鍵。怪しい人を入れない |
| 暗号化 | データを読めないように変換 | 手紙を暗号文で書く。鍵を持つ人だけ読める |
| 認証 | 「あなたは誰?」を確認する | 身分証明書を見せる |
| VPN | 仮想の専用回線。安全に通信する | 公道の上にトンネルを通す |
| マルウェア | 悪意のあるソフトウェアの総称 | ウイルス、ランサムウェア、トロイの木馬 |
情報セキュリティの3要素(CIA)
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| C:機密性 | 許可された人だけがアクセスできる |
| I:完全性 | データが改ざんされていない |
| A:可用性 | 必要なときに使える |
「CIAの3要素」は試験でよく出ます。
4. クラウドの基礎
| サービス | 意味 | たとえ | 例 |
|---|---|---|---|
| SaaS | ソフトを借りる | マンションの一室を借りる | Gmail、Salesforce |
| PaaS | 開発環境を借りる | 更地を借りて自分で家を建てる | AWS Lambda、Heroku |
| IaaS | サーバーそのものを借りる | 土地を借りて、建物から自分で建てる | AWS EC2、Azure VM |
SaaSが最も手軽。IaaSが最も自由度が高いが手間もかかる。
5. AI・DXの基礎
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| AI(人工知能) | 人間の知的活動をコンピュータで再現する技術 |
| 機械学習 | データからパターンを学習するAIの手法 |
| ディープラーニング | 機械学習の一種。多層のニューラルネットワークを使う |
| DX(デジタルトランスフォーメーション) | デジタル技術で事業そのものを変革すること |
| IoT | モノがインターネットにつながる。センサーでデータ収集 |
| RPA | 定型的なPC作業を自動化するソフトウェアロボット |
診断士試験での出題パターン
1次試験(経営情報システム)
- 「SQLのSELECT文の動作として正しいものはどれか」
- 「正規化の目的は何か」→ データの冗長性の排除
- 「クラウドのSaaSに該当するものはどれか」
- 「情報セキュリティのCIAに含まれないものはどれか」
- 「IPv6のアドレス長は何ビットか」→ 128ビット
IT系の受験生への朗報
応用情報技術者試験以上に合格していれば、科目免除が受けられます。
攻略法
経営情報システムは**「広く浅く」出題される科目。** 深い知識は不要。基本用語の意味を正確に理解していれば60点は取れます。
過去問を5年分解いて、出題される用語をリスト化する。 それを覚えるだけで合格ラインに届きます。
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