用語集 読了 10分2026-03-24

経営情報システムの頻出用語まとめ|「スマホで全部わかる」時代のIT基礎知識

中小企業診断士・経営情報システムの頻出用語(データベース・ネットワーク・セキュリティ・クラウド・AI)をわかりやすく解説。IT用語が苦手な人のための入門ガイド。

経営情報システムが苦手な理由

「IT用語がカタカナだらけでわからない。」

非IT系の受験生の大半がこう言います。でも、今あなたが使っているスマホの中に、この科目の答えが全部あります。


1. データベースの基礎

リレーショナルデータベース(RDB)

RDBは「Excelの表が複数あって、お互いにつながっている」イメージです。

テーブル内容
顧客テーブル顧客ID、名前、住所、電話番号
注文テーブル注文ID、顧客ID、商品ID、数量、日付
商品テーブル商品ID、商品名、価格

「顧客ID」で顧客テーブルと注文テーブルがつながる。この「つながり(リレーション)」がリレーショナルデータベースの名前の由来。

SQL

SQLは「データベースに質問する言語」。

「先月、東京都のお客様が注文した商品の一覧を出して」→ これをSQLで書くと:

SELECT 商品名 FROM 注文テーブル
JOIN 顧客テーブル ON 注文.顧客ID = 顧客.顧客ID
WHERE 住所 LIKE '東京都%' AND 日付 >= '2026-02-01'

試験ではSQLの基本構文(SELECT、WHERE、JOIN)の理解が問われます。

正規化

正規化は「データの重複をなくす」こと。

悪い例:注文テーブルに「顧客名」「顧客住所」も入れてしまう → 住所が変わったら、全注文レコードを修正する必要がある。

良い例:顧客情報は顧客テーブルに1回だけ保存。注文テーブルには「顧客ID」だけ → 住所変更は1箇所だけ。


2. ネットワークの基礎

TCP/IP

「インターネットの共通語」。 すべてのWebサービスはこの通信ルール(プロトコル)で動いています。

プロトコル役割たとえ
HTTP/HTTPSWebページの表示「このページを見せて」と頼む
SMTPメール送信手紙をポストに入れる
POP/IMAPメール受信郵便受けから手紙を取り出す
FTPファイル転送大きな荷物を宅配便で送る
DNSドメイン名→IPアドレスの変換「○○さんの住所は?」と電話帳を引く

IPアドレス

IPアドレスは「インターネット上の住所」。 例:192.168.1.1

IPv4(32ビット)→ 約43億個。足りなくなってきた。 IPv6(128ビット)→ 事実上無限。


3. セキュリティの基礎

用語意味たとえ
ファイアウォール外部からの不正アクセスをブロック家のドアの鍵。怪しい人を入れない
暗号化データを読めないように変換手紙を暗号文で書く。鍵を持つ人だけ読める
認証「あなたは誰?」を確認する身分証明書を見せる
VPN仮想の専用回線。安全に通信する公道の上にトンネルを通す
マルウェア悪意のあるソフトウェアの総称ウイルス、ランサムウェア、トロイの木馬

情報セキュリティの3要素(CIA)

要素意味
C:機密性許可された人だけがアクセスできる
I:完全性データが改ざんされていない
A:可用性必要なときに使える

「CIAの3要素」は試験でよく出ます。


4. クラウドの基礎

サービス意味たとえ
SaaSソフトを借りるマンションの一室を借りるGmail、Salesforce
PaaS開発環境を借りる更地を借りて自分で家を建てるAWS Lambda、Heroku
IaaSサーバーそのものを借りる土地を借りて、建物から自分で建てるAWS EC2、Azure VM

SaaSが最も手軽。IaaSが最も自由度が高いが手間もかかる。


5. AI・DXの基礎

用語意味
AI(人工知能)人間の知的活動をコンピュータで再現する技術
機械学習データからパターンを学習するAIの手法
ディープラーニング機械学習の一種。多層のニューラルネットワークを使う
DX(デジタルトランスフォーメーション)デジタル技術で事業そのものを変革すること
IoTモノがインターネットにつながる。センサーでデータ収集
RPA定型的なPC作業を自動化するソフトウェアロボット

診断士試験での出題パターン

1次試験(経営情報システム)

  • 「SQLのSELECT文の動作として正しいものはどれか」
  • 「正規化の目的は何か」→ データの冗長性の排除
  • 「クラウドのSaaSに該当するものはどれか」
  • 「情報セキュリティのCIAに含まれないものはどれか」
  • 「IPv6のアドレス長は何ビットか」→ 128ビット

IT系の受験生への朗報

応用情報技術者試験以上に合格していれば、科目免除が受けられます。


攻略法

経営情報システムは**「広く浅く」出題される科目。** 深い知識は不要。基本用語の意味を正確に理解していれば60点は取れます。

過去問を5年分解いて、出題される用語をリスト化する。 それを覚えるだけで合格ラインに届きます。

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