用語集 読了 7分2026-03-24
プロダクトライフサイクル(PLC)とは?|「ガラケーの一生」でわかる導入期・成長期・成熟期・衰退期
プロダクトライフサイクル(PLC)をガラケーの歴史にたとえてわかりやすく解説。各段階の特徴、最適なマーケティング戦略、診断士試験での出題パターンを初心者向けに解説。
PLCを30秒で理解する
プロダクトライフサイクルは「商品にも寿命がある」という考え方です。
ガラケー(フィーチャーフォン)の一生を振り返ります。
| 段階 | 時期 | ガラケーの状態 |
|---|---|---|
| 導入期 | 1990年代前半 | 「携帯電話?あんな高いもの誰が持つの?」 |
| 成長期 | 1990年代後半〜2000年代 | 爆発的に普及。新機種が次々登場。カメラ付き、おサイフケータイ |
| 成熟期 | 2005年〜2010年頃 | ほぼ全員が持っている。各社で機能の差がなくなる |
| 衰退期 | 2010年代〜 | スマホに置き換えられ、販売台数が激減 |
すべての商品は、この4つの段階を経て消えていく(か、進化する)。
各段階の特徴と最適な戦略
導入期:「知ってもらう」が最優先
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 売上 | まだ少ない |
| 利益 | 赤字(開発費の回収中) |
| 競合 | ほぼいない |
| 顧客 | イノベーター(新しいもの好き) |
| 戦略 | 認知度を上げる。PR・広告に投資 |
成長期:「シェアを取る」勝負
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 売上 | 急成長 |
| 利益 | 黒字化。利益が最大化に向かう |
| 競合 | 参入が増える |
| 顧客 | アーリーアダプター → アーリーマジョリティ |
| 戦略 | シェア拡大。製品ラインナップの拡充。流通チャネルの拡大 |
成熟期:「利益を守る」
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 売上 | ピークを迎え、横ばい |
| 利益 | 競争激化で利益率が低下 |
| 競合 | 最も多い。価格競争が激化 |
| 顧客 | レイトマジョリティ |
| 戦略 | 差別化。コスト削減。ブランド強化。リピーター維持 |
衰退期:「撤退か再生か」
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 売上 | 減少 |
| 利益 | 減少〜赤字 |
| 競合 | 撤退が始まる |
| 顧客 | ラガード(保守層) |
| 戦略 | ①撤退 ②縮小して残存利益を得る ③イノベーションで再生 |
イノベーター理論との関係
プロダクトライフサイクルの「顧客」は、イノベーター理論の5つの層と対応しています。
| 層 | 割合 | 特徴 |
|---|---|---|
| イノベーター | 2.5% | 新しいもの大好き。リスクを恐れない |
| アーリーアダプター | 13.5% | 流行に敏感。周囲への影響力が大きい |
| アーリーマジョリティ | 34% | 慎重だが、良いものは採用する |
| レイトマジョリティ | 34% | 周囲が使い始めてから採用 |
| ラガード | 16% | 最後まで採用しない保守層 |
アーリーアダプターとアーリーマジョリティの間には「キャズム(溝)」がある。 この溝を超えられるかどうかが、商品が成長期に入れるかの分かれ目です。
診断士試験での出題パターン
1次試験(企業経営理論)
- 「成熟期の特徴として適切なものはどれか」
- 「導入期に適したプロモーション戦略はどれか」
- 「キャズムとは何か」
2次試験(事例Ⅱ)
- 「B社の主力商品がライフサイクル上のどの段階にあるか」を判断し、それに応じたマーケティング戦略を提案する
- 「成熟期にあるB社の商品のリブランディング策を提案せよ」
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