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勉強法 読了 9分2026-03-10

中小企業診断士 2次試験 事例Ⅲ 生産管理の攻略法|QCD改善の解答フレームワーク

中小企業診断士2次試験の事例Ⅲ(生産・技術)を攻略する方法を解説。QCD改善、ボトルネック解消、外注管理など頻出テーマの解答フレームワークを詳しく紹介。

事例Ⅲは「製造業」のコンサルティング

2次試験の事例Ⅲは**「生産・技術」**をテーマにした事例です。主に製造業(中小メーカー)を舞台に、生産管理の改善策をコンサルタントとして提案します。

製造業の実務経験がない受験生にとっては、事例Ⅰ・Ⅱに比べてイメージしにくい事例です。しかし、解答に使うフレームワーク(QCD・ボトルネック・標準化)は限られており、パターンを覚えれば対応できます

事例Ⅲを理解するための基本概念

QCDとは

製造業の最重要指標がQCDです。

指標意味診断士試験での使い方
Q(Quality/品質)製品の品質・不良率品質問題→原因分析→対策提案
C(Cost/コスト)製造コスト・原価コスト削減→工程改善・外注見直し
D(Delivery/納期)リードタイム・納期納期遅延→ボトルネック解消

事例Ⅲの解答は「QCDのどれが問題で、どう改善するか」を軸に組み立てます。

ボトルネックとは

生産工程の中で最も処理能力が低い工程をボトルネックと言います。ボトルネックが全体の生産能力の上限を決めます。

「ボトルネックを特定し、その解消策を提案する」のが事例Ⅲの典型的な解答パターンです。

リードタイムとは

受注から出荷までの総時間をリードタイムと言います。リードタイムの短縮は顧客満足度の向上と在庫コストの削減につながります。

事例Ⅲの頻出テーマと解答の型

テーマ1:生産工程の改善

よく出る問題状況

  • 特定工程での仕掛品の滞留
  • 段取り替え時間が長い
  • 作業の標準化がされていない

解答の型: 「〇〇工程における△△(問題)を解消するため、□□(改善策)を実施することで、リードタイムを短縮し、QCDの向上を図る。」

頻出キーワード

  • 段取り替え時間の短縮(SMED:シングル段取り)
  • 標準作業の設定・作業標準書の整備
  • 工程の流れ生産化
  • かんばん方式・JIT(ジャスト・イン・タイム)

テーマ2:外注管理の改善

よく出る問題状況

  • 外注品の品質のばらつき
  • 外注先のリードタイム不安定
  • 外注依存度が高すぎる

解答の型: 「外注先への〇〇(品質基準の明確化・技術指導)を通じて、△△(品質安定化・リードタイム短縮)を実現する。」

テーマ3:需要変動への対応

よく出る問題状況

  • 繁忙期・閑散期の需要変動に対応できていない
  • 多品種少量生産への対応
  • 受注変動に柔軟に対応できる体制の構築

解答の型: 「多能工化により、繁忙期に柔軟な人員配置を可能にし、需要変動に対応した生産体制を構築する。」

テーマ4:品質管理の強化

よく出る問題状況

  • 不良品の発生率が高い
  • 品質検査が工程の後半に偏っている
  • 品質問題のトレーサビリティが確保されていない

解答の型: 「工程内検査の強化と作業標準の整備により、不良の早期発見・工程内品質作り込みを実現し、不良率低減を図る。」

生産管理の頻出用語集

用語意味
かんばん方式必要なものを、必要なときに、必要な量だけ調達する在庫管理方式
JIT(ジャスト・イン・タイム)無駄な在庫を持たず、必要なタイミングで生産する方式
セル生産方式1人または少人数で製品の全工程を担当する生産方式
ライン生産方式流れ作業で分業する生産方式
多能工化複数の工程をこなせる多能工を育成すること
SMED段取り替え時間を一桁分(シングル=10分未満)に短縮する手法
5S整理・整頓・清掃・清潔・躾の職場改善活動
QC七つ道具特性要因図・パレート図等の品質管理ツール
生産計画生産量・生産時期・生産順序の計画
負荷計画各工程の仕事量(負荷)を機械・人員能力に合わせる計画

与件文の読み方:事例Ⅲで拾うべき情報

マーキングすべき情報

  1. 製品の種類・特性(標準品vs受注生産、単品vs多品種)
  2. 生産工程の流れ(どの順番で何が行われるか)
  3. 問題が起きている工程(滞留・ボトルネック・品質問題)
  4. 人員配置・スキル(多能工か専従か)
  5. 外注状況(何を外注しているか)
  6. 顧客の要求(品質・納期・コストへの要求水準)

80分の時間配分(事例Ⅲ)

フェーズ時間やること
設問確認5分何が問われているかを把握。「生産」「品質」「納期」どれか確認
与件文精読20分工程図・フローをイメージしながら読む
解答作成45分QCDの観点で問題→原因→改善策の流れで記述
見直し10分設問の問いかけに答えているか確認

事例Ⅲ対策の学習法

  1. 製造業の基本用語を暗記する(JIT・かんばん・多能工等)
  2. QCDフレームワークを頭に叩き込む
  3. 過去問の工程図・フローを「見える化」して読む練習をする
  4. 「問題→原因→改善策→効果」の因果関係で書く練習

まとめ

事例Ⅲ攻略のポイント:

  • QCD(品質・コスト・納期)を軸に問題を整理する
  • ボトルネックを特定し、その解消策を具体的に提案する
  • 「標準化・多能工化・外注管理」が主な改善策の軸
  • 与件文の工程情報を正確に読み取る

診断士AIでは、事例Ⅲの頻出テーマについてAIコーチに質問しながら学習できます。「かんばん方式とJITの違いは?」「段取り替え時間の短縮策は?」といった疑問にも即座に答えてもらえます。

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