財務諸表分析財務・会計

ROA(総資産利益率)とは?

教科書的な定義

当期純利益÷総資産。資産全体の収益性を示す。

図でつかむ財務・会計

ROA(総資産利益率)を、ひと目で。

ROAでは、使用する利益と総資産の時点をそろえることが大切です。ここでは年間の当期純利益を、期首・期末平均の総資産で割る定義を使います。

年間の当期純利益30万円。期首総資産400万円と期末600万円の平均は500万円。30÷500×100=ROA6%。期末600万円だけで割ると5%になり定義が異なる。
年間利益・万円の仮例。ROAは「当期純利益÷平均総資産」とし、平均は期首と期末の単純平均です。
ここを覚える

ROAを比較するときは、利益の種類と資産の基準をそろえる。 ※数値は仮例。

  1. 01

    分母を準備

    平均総資産は(期首400+期末600)÷2=500万円。期間の利益に対応させるため平均残高を用います。

  2. 02

    利益を指定

    当期純利益30÷平均総資産500×100=6%。営業利益や経常利益に無断で置き換えないことが重要です。

  3. 03

    別定義と区別

    期末総資産600万円を使う場合は5%です。数値の違いは業績差とは限らず、計算定義の違いでも生まれます。

ROAには営業利益・経常利益等を使う定義もあります。設問の指示を優先し、期中の大きな資産変動があると単純平均にも限界があります。

ざっくり言うと

会社の全財産を使って、どれだけ利益を生み出せたか。100万円の資産で10万円稼げばROA10%。「会社全体の資産運用の成績表」です。経営者の手腕を測る総合指標と言えます。

もう少し詳しく

ROA=当期純利益÷総資産(または営業利益÷総資産)。デュポン分析ではROA=売上高利益率×総資産回転率に分解できます。利益率が低くても回転率が高ければROAは高くなる(薄利多売型)、逆に回転率が低くても利益率が高ければROAは高い(高付加価値型)。分子に使う利益は目的によって異なります。

具体例

キーエンスのROAは約20%で国内トップクラス。少ない資産で高い利益を生む超効率経営。一方、インフラ系企業は巨額の固定資産を持つためROAが1〜3%程度になりがちですが、それが必ずしも悪いわけではありません。

試験対策ポイント

ROA=利益率×回転率のデュポン分析は超頻出。分子の利益に何を使うか(当期純利益or営業利益)で意味が変わる点にも注意。

ROA(総資産利益率)」のよくある質問

Q. ROA(総資産利益率)とは何ですか?わかりやすく教えてください

当期純利益÷総資産。資産全体の収益性を示す。 わかりやすく言うと、会社の全財産を使って、どれだけ利益を生み出せたか。100万円の資産で10万円稼げばROA10%。「会社全体の資産運用の成績表」です。経営者の手腕を測る総合指標と言えます。

Q. ROA(総資産利益率)は診断士試験のどの科目で出題されますか?

ROA(総資産利益率)は「財務・会計」の科目で出題されます。財務諸表分析の分野に分類され、関連する概念と合わせて理解することが重要です。

Q. ROA(総資産利益率)の具体例を教えてください

キーエンスのROAは約20%で国内トップクラス。少ない資産で高い利益を生む超効率経営。一方、インフラ系企業は巨額の固定資産を持つためROAが1〜3%程度になりがちですが、それが必ずしも悪いわけではありません。

Q. ROA(総資産利益率)を効率よく覚えるコツは?

ROA(総資産利益率)を覚えるコツは、①まず定義を自分の言葉で言い換えること、②実際のビジネスや日常生活の具体例と結びつけること、③関連する用語とセットで比較しながら覚えることです。診断士AIの4択クイズで繰り返し出題されることで、記憶が定着します。

診断士AIクイズ
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Q. 次の説明に当てはまる用語は?

当期純利益÷総資産

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ROA(総資産利益率)」の基本情報

用語名ROA(総資産利益率)
分野財務諸表分析
出題科目財務・会計
重要度★★★★★頻出
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