マクロ経済学経済学

流動性の罠とは?

教科書的な定義

利子率が極めて低い水準にあるとき、貨幣供給量を増やしても利子率がそれ以上低下しない状態。金融政策が無効化され、LM曲線が水平になる。

ざっくり言うと

水が0度以下になっても氷にならない「過冷却」状態のように、金利をゼロまで下げても経済が動き出さない状態が流動性の罠。「お金を配っても誰も使わない」という金融政策の機能停止状態です。

もう少し詳しく

ケインズが提唱した概念で、名目金利がゼロ下限(ZLB: Zero Lower Bound)に達した状態。将来の金利上昇(債券価格下落)を予想した人々が現金保有を選好し、貨幣需要が無限大になります。IS-LMモデルではLM曲線が水平になり、金融政策(LM曲線のシフト)が無効化されます。

具体例

日本は1990年代後半から2000年代にかけて、ゼロ金利政策を実施しても投資や消費が回復しない流動性の罠に陥ったとされています。2020年代もマイナス金利政策を続けても物価が上がらない状況が続き、その典型例として挙げられます。

試験対策ポイント

流動性の罠のとき「金融政策は無効・財政政策は有効」という逆の含意を必ず押さえること。IS-LMグラフでLM曲線が水平の場合を描けるようにしておくと強い。

よく比較される用語

金融政策との違い

流動性の罠は「利子率が極めて低い水準にあるとき、貨幣供給量を増やしても利子率がそれ以上低下しない状態。金融政策が無…」であるのに対し、金融政策は「中央銀行が貨幣供給量や利子率を操作して経済を調整する政策。公開市場操作、預金準備率操作、公定歩合操作…」という違いがあります。

流動性の罠」のよくある質問

Q. 流動性の罠とは何ですか?わかりやすく教えてください

利子率が極めて低い水準にあるとき、貨幣供給量を増やしても利子率がそれ以上低下しない状態。金融政策が無効化され、LM曲線が水平になる。 わかりやすく言うと、水が0度以下になっても氷にならない「過冷却」状態のように、金利をゼロまで下げても経済が動き出さない状態が流動性の罠。「お金を配っても誰も使わない」という金融政策の機能停止状態です。

Q. 流動性の罠は診断士試験のどの科目で出題されますか?

流動性の罠は「経済学」の科目で出題されます。マクロ経済学の分野に分類され、関連する概念と合わせて理解することが重要です。

Q. 流動性の罠の具体例を教えてください

日本は1990年代後半から2000年代にかけて、ゼロ金利政策を実施しても投資や消費が回復しない流動性の罠に陥ったとされています。2020年代もマイナス金利政策を続けても物価が上がらない状況が続き、その典型例として挙げられます。

Q. 流動性の罠を効率よく覚えるコツは?

流動性の罠を覚えるコツは、①まず定義を自分の言葉で言い換えること、②実際のビジネスや日常生活の具体例と結びつけること、③関連する用語とセットで比較しながら覚えることです。診断士AIの4択クイズで繰り返し出題されることで、記憶が定着します。

診断士AIクイズ
この用語を4択で確認しよう

Q. 次の説明に当てはまる用語は?

利子率が極めて低い水準にあるとき、貨幣供給量を増やしても利子率がそれ以上低下しない状態

流動性の罠」の基本情報

用語名流動性の罠
分野マクロ経済学
出題科目経済学
重要度★★★★★頻出
関連用語数8

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