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勉強法 読了 9分2026-03-10

中小企業診断士 運営管理(オペレーション)の攻略法|生産管理と店舗管理を完全制覇

中小企業診断士1次試験の運営管理(生産管理・店舗管理)の攻略法を解説。JIT・かんばん・IE手法など頻出テーマの覚え方と、2次試験への活かし方を紹介。

運営管理は「製造業+小売業」の科目

中小企業診断士1次試験の運営管理は、以下の2分野で構成されています。

分野内容出題割合
生産管理製造業の生産プロセス・品質管理・生産計画約60%
店舗・販売管理小売業の立地・レイアウト・物流管理約40%

2次試験の事例Ⅲ(生産・技術)に直結するため、しっかり理解しておく必要がある重要科目です。ただし、製造業の実務経験がない受験生にはイメージしにくい内容も多く、独特の苦手意識を持つ人もいます。

生産管理分野の攻略

生産方式の種類と特徴

生産方式特徴向いている製品
見込み生産需要予測に基づき事前生産標準品・大量生産品
受注生産注文を受けてから生産開始カスタム品・高価格品
個別生産1品ずつ異なる製品を生産建設・造船
ロット生産同じ製品をまとめて生産衣料・食品
連続生産(フロー生産)途切れなく連続して生産化学・鉄鋼

JIT(ジャスト・イン・タイム)とかんばん方式

JITは**「必要なものを、必要なときに、必要な量だけ」**生産・調達する方式です。

かんばん方式は、JITを実現するための情報伝達ツールです。

引っ張り型(プル型):後工程が必要なときに前工程に指示する 押し込み型(プッシュ型):前工程の計画に基づいて後工程に送り込む

JITはプル型の代表例です。

IE(インダストリアル・エンジニアリング)手法

IEは生産効率を分析・改善する手法です。診断士試験でよく出題される内容:

手法内容覚えるポイント
動作研究動作の無駄を排除するサーブリッグ記号(動作の分類)を覚える
時間研究作業時間を測定・標準化する標準時間 = 正常時間 × (1 + 余裕率)
連合作業分析人と機械の作業を分析する手待ち時間の発見・削減
工程分析工程の流れを図で分析する加工・運搬・検査・停滞・貯蔵の5区分

頻出計算問題:標準時間の計算

標準時間 = 正常時間 × (1 + 余裕率)
正常時間 = 観測時間 × レイティング係数

生産計画の立て方

計画の種類時間軸内容
大日程計画月次〜年次製品群の生産量計画
中日程計画週次〜月次品種・工程別の生産計画
小日程計画日次〜週次具体的な作業指示

資材管理・在庫管理

発注方式の種類

方式特徴使い方
定量発注方式在庫が一定量(発注点)を下回ったら一定量発注需要が安定した品目
定期発注方式決まった周期で必要量を発注高額品・需要変動品

EOQ(経済的発注量)

EOQ = √(2 × 年間需要量 × 1回の発注費用 ÷ 在庫保持コスト)

品質管理分野の攻略

QC7つ道具

ツール用途
特性要因図(フィッシュボーン図)問題の原因を体系的に整理
パレート図問題の重要度を大きい順に並べる
ヒストグラムデータの分布を把握
管理図工程のばらつきを監視
散布図2変数の相関関係を確認
チェックシートデータを収集・整理
層別データをグループ分けして分析

店舗・販売管理分野の攻略

商業施設の立地分析

ハフモデル(商圏の引力モデル)

ある店舗への購買確率 = (店舗の魅力度 ÷ 距離^n) ÷ Σ(全店舗の魅力度 ÷ 距離^n)

ライリーの法則(小売引力の法則):2つの都市間の商圏境界線を決める式

店舗レイアウトの種類

レイアウト特徴業種例
グリッドレイアウト通路が格子状、回遊しやすいスーパー、ドラッグストア
フリーフローレイアウト自由な配置、滞在時間が長い百貨店、アパレル
ブティックレイアウト商品カテゴリごとに独立した空間高級品店

ABC分析(パレート分析)

商品を売上高や利益率で分類し、管理重点を決める手法。

  • A品目:上位20%の商品が売上高の約80%を占める → 重点管理
  • B品目:中間層
  • C品目:下位50%の商品が売上高の約5% → 簡略管理

物流の5機能(ロジスティクス)

  1. 輸送:物品を移動させる
  2. 保管:物品を保存する
  3. 荷役:積み込み・積み下ろし
  4. 包装:商品を保護・単位化
  5. 流通加工:値付け・ラベル貼り・小分け

運営管理の学習スケジュール

学習内容
1〜2週生産管理(生産方式・JIT・かんばん方式)
3〜4週IE手法・品質管理・QC7つ道具
5週生産計画・資材管理・在庫管理
6〜7週店舗・販売管理(立地・レイアウト・物流)
8週過去問演習・弱点補強

2次試験(事例Ⅲ)への活かし方

1次試験で学んだ運営管理の知識は、2次試験の事例Ⅲで直接使います。

1次試験で覚えた用語を2次試験の解答キーワードとして活用:

  • JIT・かんばん方式→生産効率化の施策
  • QCD→問題整理・改善効果の表現
  • 多能工化→人員配置の柔軟化
  • 標準化→品質安定・コスト削減

まとめ

運営管理攻略の3つのポイント:

  1. 生産方式の種類と特徴を正確に覚える
  2. IE手法・QC7つ道具の名称と用途を暗記する
  3. 計算問題(EOQ・標準時間)の公式を確実にマスターする

診断士AIでは、運営管理の頻出用語をフラッシュカードで効率的に暗記できます。また、AIコーチに「かんばん方式とJITの違いを教えて」と質問すれば、即座にわかりやすく解説してもらえます。

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