用語集 読了 7分2026-03-24
バリューチェーン(価値連鎖)とは?|「ユニクロの服ができるまで」で理解する競争優位の源泉
バリューチェーン(価値連鎖)分析をユニクロにたとえてわかりやすく解説。主活動・支援活動の内容、競争優位の見つけ方、診断士試験での使い方を初心者向けに解説。
バリューチェーンを30秒で理解する
バリューチェーンは「原材料から商品がお客様の手に届くまでの流れを分解し、どこで価値が生まれているかを見る」ツールです。
ユニクロのヒートテックで考えます。
原材料の調達 → 製造(工場で生産) → 物流(倉庫から店舗へ) → 販売(店舗・EC) → アフターサービス(返品・交換)
この流れの中で、ユニクロが特に強いのはどこか。**「素材の共同開発(調達)」と「SPA(製造小売)モデル(製造〜販売の一気通貫)」**です。
どこに強みがあるかを見つけ、そこに経営資源を集中させる。 これがバリューチェーン分析の目的です。
主活動と支援活動
マイケル・ポーターは企業活動を9つに分類しました。
主活動(5つ):直接価値を生む活動
| 活動 | 内容 | ユニクロの例 |
|---|---|---|
| 購買物流 | 原材料の調達・受入 | 東レとの素材共同開発 |
| 製造 | 加工・生産 | 中国・バングラデシュの協力工場 |
| 出荷物流 | 製品の配送 | 自動倉庫システム |
| 販売・マーケティング | 広告・販売 | 全国800店舗+EC |
| サービス | アフターサービス | 無料裾上げ、返品対応 |
支援活動(4つ):主活動を支える
| 活動 | 内容 |
|---|---|
| 企業インフラ | 経営管理、財務、法務 |
| 人的資源管理 | 採用、教育、評価 |
| 技術開発 | R&D、デザイン |
| 調達 | 資材・サービスの購買 |
バリューチェーン分析のやり方
ステップ1:自社の活動を分解する
9つの活動に分けて、各活動のコストを把握する。
ステップ2:強みのある活動を特定する
「他社にはない強みがどの活動にあるか」を見つける。
ステップ3:弱みのある活動を改善 or 外注する
自社でやる意味のない活動は、アウトソーシングを検討する。
診断士試験での出題パターン
1次試験(企業経営理論)
- 「バリューチェーンの主活動に含まれるものはどれか」
- 「支援活動の例として適切なものはどれか」
- 「バリューチェーン分析の目的は何か」
2次試験
- 事例Ⅲ(生産・技術)で頻出。 製造業の「調達→製造→出荷」の流れを分析し、課題を特定する問題。
- 「A社のバリューチェーン上の強みを活かした事業展開を提案せよ」
2次試験では「バリューチェーン」という言葉を使わなくても、考え方は常に問われています。 企業のどの活動に強みがあり、どこに課題があるか——これを見抜く力が合否を分けます。
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