【事例Ⅳ】経営分析で指標はどう選ぶ?指標選択の判断基準と解答テンプレート
中小企業診断士2次試験 事例Ⅳの経営分析で「どの指標を選ぶか」の判断基準を徹底解説。与件文の読み方、指標の絞り込み方、解答の書き方テンプレートまで紹介。
指標選択は事例Ⅳの「落とし穴」
事例Ⅳの経営分析で最も差がつくのは、**計算の正確さではなく「どの指標を選ぶか」**です。全指標を正しく計算できても、選び方を間違えると大幅に減点されます。
指標選択の3大原則
原則1:数値の差が大きい指標を選ぶ
同業他社と比較して、差が最も大きい指標を優先します。例えば:
- 売上高営業利益率:自社5%、同業8% → 差3ポイント
- 総資本回転率:自社0.8回、同業1.2回 → 差0.4回
単純な差だけでなく、比率でみた乖離度も重要です。
原則2:与件文のストーリーと一致する指標を選ぶ
与件文に「原材料費の高騰で利益率が低下」と書いてあれば、売上高営業利益率を選ぶべきです。逆に「新工場建設のための借入金が増大」なら自己資本比率が候補になります。
与件文にヒントがない指標は選ばないのが安全です。
原則3:各分類から1つずつ選ぶ
「収益性から2つ」ではなく、収益性・効率性・安全性から1つずつが基本です(ただし問題の指示が優先)。
与件文から指標を読み解く「キーワード集」
| 与件文のキーワード | 選ぶべき指標 |
|---|---|
| 原材料費の高騰、価格競争 | 売上高営業利益率 |
| 借入金の増加、金利負担 | 売上高経常利益率 or 自己資本比率 |
| 過剰在庫、倉庫の増設 | 棚卸資産回転率 or 総資本回転率 |
| 設備の老朽化、遊休資産 | 有形固定資産回転率 |
| 売掛金の回収遅延 | 売上債権回転率 |
| 短期借入の増加 | 流動比率 or 当座比率 |
解答テンプレート
「優れている指標」の書き方
(指標名)が同業他社の○○に対して△△と上回っている。これは、(与件文の根拠)であるためと考えられる。
例:自己資本比率が同業他社の40%に対して55%と上回っている。これは、長年にわたる内部留保の蓄積により、財務基盤が安定しているためと考えられる。
「課題のある指標」の書き方
(指標名)が同業他社の○○に対して△△と下回っている。これは、(与件文の根拠)が原因であり、改善が必要である。
やってはいけないNG集
NG1:すべての指標を計算して全部書く
指定された数だけ書くのが鉄則。多く書いても加点されず、むしろ「理解していない」と判断されるリスクがあります。
NG2:数値だけ書いて根拠を書かない
「売上高営業利益率:5%」だけでは得点になりません。必ず同業他社との比較と与件文に基づく原因を書きましょう。
NG3:与件文に書かれていない理由を創作する
「おそらく〜だと思われる」のような推測は減点対象。与件文に書かれている事実だけを根拠にします。
練習のコツ
- まず全指標を計算する
- 同業他社との差が大きいものに印をつける
- 与件文のストーリーと照合する
- 解答テンプレートに当てはめて書く
この手順を繰り返し練習すれば、本番でも迷わず指標を選べるようになります。
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