中小企業診断士 2次試験 事例Ⅱ マーケティング攻略法|STP・4Pの使い方を完全解説
中小企業診断士2次試験の事例Ⅱ(マーケティング・流通)を攻略するための解答フレームワークを解説。STP分析・4P戦略の使い方と合格答案の書き方を紹介。
事例Ⅱはマーケティングの総合問題
2次試験の事例Ⅱは**「マーケティング・流通」**をテーマにした事例です。主に中小企業の販売戦略や顧客開拓について、コンサルタントとして助言します。
事例Ⅱは他の事例に比べて**「施策提案型」の設問が多い**のが特徴です。「どのような施策を提案するか」という問いに対して、具体的かつ論理的に答える力が求められます。
事例Ⅱの頻出テーマ
テーマ1:新規顧客獲得のターゲット設定
最も頻出のテーマです。「誰をターゲットにするか」を明確に設定した上で、施策を提案します。
よく出るターゲット例:
- 近隣の法人顧客(BtoB展開)
- 特定の年代層(シニア・子育て世代・インバウンド等)
- 既存顧客の紹介による新規顧客
解答の型: 「〇〇(ターゲット)をターゲットに、△△(ニーズ)に応える□□(施策)を実施する。これにより、〇〇(効果)が期待できる。」
テーマ2:既存顧客の維持・深耕(CRM)
よく出る状況:
- 顧客の来店頻度低下・離反
- リピーターの育成
- 顧客との関係性強化
使えるキーワード:
- ロイヤルティプログラム(ポイント制度・会員制度)
- クロスセル・アップセル
- 顧客データの活用(CRM)
- ニュースレター・SNSによる関係性維持
テーマ3:地域・コミュニティとの連携
地方の中小企業の事例では「地域との連携」が重要テーマになります。
使えるキーワード:
- 地域ブランド活用
- 異業種連携・コラボレーション
- 地元のイベント・祭りへの出展
- 観光・インバウンド需要の取り込み
テーマ4:デジタル活用・SNSマーケティング
近年増加しているテーマです。
使えるキーワード:
- SNS(Instagram・X・LINE)の活用
- ECサイト・オンライン販売の拡大
- 口コミ・UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用
- 動画コンテンツによる認知拡大
STP分析の使い方
事例Ⅱの解答では、**STP(セグメンテーション→ターゲティング→ポジショニング)**のフレームワークを意識して解答を組み立てます。
セグメンテーション(市場細分化)
与件文の情報から、どんな顧客グループが存在するかを特定します。
セグメント化の軸:
- 地理的:地域、都市部/郊外
- 人口動態的:年齢、性別、家族構成、職業
- 心理的:ライフスタイル、価値観
- 行動的:購買頻度、使用用途、ロイヤルティ
ターゲティング(標的市場の選定)
与件文で企業の強みと一致するセグメントを選びます。
ターゲット選定の基準:
- 企業の強みが活かせるか
- 競合が少ないか
- 市場規模・成長性はあるか
ポジショニング(差別化ポイントの明確化)
「なぜ競合ではなく自社を選ぶのか」を明確にします。
ポジショニングマップを頭の中で描き:
- X軸:価格(低←→高)
- Y軸:専門性(低←→高)
などで自社の位置づけを確認します。
4P分析の使い方
施策提案の設問では4Pのフレームワークを使います。
| 要素 | 設問での使い方 | キーワード例 |
|---|---|---|
| Product(製品) | 新商品開発・既存商品改良・サービス追加 | 付加価値、カスタマイズ、ラインナップ |
| Price(価格) | 価格設定・値引き戦略・バンドル販売 | プレミアム価格、セット販売、割引制度 |
| Place(流通) | 販売チャネルの拡大・縮小 | EC展開、直販、代理店活用 |
| Promotion(プロモーション) | 認知向上・情報発信・関係構築 | SNS、口コミ、イベント、チラシ |
4Pを組み合わせた解答例
「Product:季節限定商品を開発し、Price:既存商品より20%高い価格設定でブランド価値を維持する。Place:SNSで告知し実店舗への来店を促進。Promotion:InstagramとLINEで既存顧客にリーチし、口コミによる拡散を狙う。」
与件文の読み方:事例Ⅱで拾うべき情報
マーキングすべき情報
- 企業の強み(他社にない技術・立地・関係性)
- 現在の顧客属性(誰が、いつ、なぜ買うか)
- 競合の状況(競合との差別化ポイント)
- 地域の特性(観光地・住宅街・商業地等)
- 経営者の思い・制約(解答の方向性を縛る要素)
事例ⅡでやってはいけないNG解答
NG1:与件文に根拠のない施策を提案する
「SNSを活用すべきだ」→ 与件文にSNS活用の根拠がなければ使わない
NG2:ターゲットが曖昧
「幅広い層をターゲットにする」→ 具体的なセグメントを必ず示す
NG3:施策の理由・効果が書かれていない
「新商品を開発する」だけでは不十分 →「〇〇(強み)を活かした新商品を開発することで、△△(ターゲット)のニーズに応え、□□(効果)を実現する」
事例Ⅱ対策の学習法
- 過去問を読んで「出題パターン」を把握する(最初は解かずに解答を読む)
- STP・4Pを使った解答の型を身につける
- 80分タイムトライアルを繰り返す
- 模範解答と自分の解答を比較し、何が不足かを分析する
まとめ
事例Ⅱ攻略のポイント:
- STPでターゲットを明確に絞る
- 4Pで施策を体系的に提案する
- 与件文の強みを根拠に使う
- 施策→理由→効果の流れで書く
診断士AIでは、事例Ⅱの過去問を使った演習と、AIによる解答添削が受けられます。「このターゲット設定は適切か」「4Pが全部書かれているか」をAIが即座にチェックしてくれます。
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