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事例Ⅳ 読了 8分2026-03-12

【事例Ⅳ】FCF(フリーキャッシュフロー)とは?求め方と企業価値評価での使い方

中小企業診断士2次試験 事例Ⅳで重要なFCF(フリーキャッシュフロー)の概念と計算方法を解説。営業CFと投資CFの関係、DCF法への展開、M&A判断での使い方を紹介。

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FCFとは「企業が自由に使えるキャッシュ」

FCF(Free Cash Flow=フリーキャッシュフロー)は、事業活動で稼いだキャッシュから、事業を維持するための投資を差し引いた残りの金額です。

FCF = 営業CF + 投資CF

※投資CFは通常マイナスなので、実質的には「営業CF − 投資支出」

FCFの意味を理解する

FCFの状態意味
プラス本業のキャッシュで投資をまかなった上で余りがある
ゼロ本業のキャッシュと投資がちょうど均衡
マイナス投資が本業のキャッシュを上回っている(外部資金が必要)

FCFがプラスであれば、その分を借入金の返済や株主への配当に充てられます。

FCFの2つの計算方法

方法1:CF計算書から求める

営業CF 150百万円 + 投資CF △80百万円 = FCF 70百万円

方法2:P/LとB/Sから直接求める

FCF = 税引後営業利益 + 減価償却費 − 設備投資 − 運転資本増加額

こちらは企業価値評価(DCF法)で将来のFCFを予測するときに使います。

DCF法でのFCFの使い方

企業価値評価では、将来のFCFをWACCで割り引いて事業価値を求めます。

事業価値 = Σ(各年FCF ÷ (1 + WACC)^n) + ターミナルバリューの現在価値

つまりFCFは企業価値の「源泉」です。FCFが大きいほど企業価値は高くなります。

M&A判断でのFCF

「買収すべきか」を判断する際:

  1. 対象企業の将来FCFを予測
  2. DCF法で企業価値を算出
  3. 買収価格と比較

シナジー効果がある場合は、統合後のFCF増加分も加味します。

試験での出題パターン

パターン1:CF計算書からFCFを算出

最も基本。営業CF + 投資CF を計算するだけ。

パターン2:FCFからDCF法で企業価値を算出

将来FCFの予測値 → WACC割引 → 事業価値 → 株主価値

パターン3:FCFの増加策を提言

「FCFを増加させるための施策を述べよ」→ 営業CFの増加(利益改善、運転資本圧縮)or 投資CFの改善(投資の効率化)

まとめ

FCFは事例ⅣのCF計算書と企業価値評価を橋渡しする重要な概念です。「営業CF + 投資CF」の計算自体はシンプルですが、その意味と使い方を深く理解しておくことが得点につながります。

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