デュポン分析とは?
教科書的な定義
ROEを売上高利益率×総資産回転率×財務レバレッジの3要素に分解して収益性の構造を把握する分析手法。
デュポン分析を、ひと目で。
デュポン分析は、ROEを売上高純利益率・総資産回転率・財務レバレッジに分けます。稼ぐ力、資産の使い方、資金調達構成からROEの成り立ちを読みます。
率・回転・レバレッジの3方向から、ROEの理由を探る。 ※数値は仮例。
- 01
売上から残る利益
売上高純利益率は20÷400=5%。営業利益率ではなく当期純利益を使うので、ROEの分解と整合します。
- 02
資産の使い方
総資産回転率は年間売上400÷平均総資産500=年0.8回。平均総資産500÷平均自己資本200=2.5倍が財務レバレッジです。
- 03
約分して確認
0.05×0.8×2.5=0.10=10%。売上と総資産が約分され、純利益20÷自己資本200と一致します。
レバレッジを高めれば利益や安全性も必ず改善するわけではありません。分解は原因を探す手掛かりであり、3要素が独立に変わると仮定しないようにします。
ざっくり言うと
ROEを「稼ぐ力×回す力×借りる力」の3要素に分解する診断法。体力テストで「腕力・持久力・柔軟性」に分けて測定するように、利益率の中身を可視化します。
もう少し詳しく
デュポン分析はROE=売上高当期純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ(総資産÷自己資本)に分解します。売上高利益率は「稼ぐ力」、総資産回転率は「資産の効率性」、財務レバレッジは「負債の活用度」を示します。3要素のどこに強み・弱みがあるかを特定し、改善策を導きます。
具体例
A社のROE15%を分解すると、利益率5%×回転率1.5倍×レバレッジ2倍。B社も同じROE15%だが、利益率10%×回転率1倍×レバレッジ1.5倍。B社の方が財務的に安全な構造だとわかります。
試験対策ポイント
3要素の分解式を正確に書けること。レバレッジが高いと ROE は上がるがリスクも上がる、というトレードオフの理解も重要。
よく比較される用語
「デュポン分析」のよくある質問
Q. デュポン分析とは何ですか?わかりやすく教えてください
ROEを売上高利益率×総資産回転率×財務レバレッジの3要素に分解して収益性の構造を把握する分析手法。 わかりやすく言うと、ROEを「稼ぐ力×回す力×借りる力」の3要素に分解する診断法。体力テストで「腕力・持久力・柔軟性」に分けて測定するように、利益率の中身を可視化します。
Q. デュポン分析は診断士試験のどの科目で出題されますか?
デュポン分析は「財務・会計」の科目で出題されます。財務諸表分析の分野に分類され、関連する概念と合わせて理解することが重要です。
Q. デュポン分析の具体例を教えてください
A社のROE15%を分解すると、利益率5%×回転率1.5倍×レバレッジ2倍。B社も同じROE15%だが、利益率10%×回転率1倍×レバレッジ1.5倍。B社の方が財務的に安全な構造だとわかります。
Q. デュポン分析を効率よく覚えるコツは?
デュポン分析を覚えるコツは、①まず定義を自分の言葉で言い換えること、②実際のビジネスや日常生活の具体例と結びつけること、③関連する用語とセットで比較しながら覚えることです。診断士AIの4択クイズで繰り返し出題されることで、記憶が定着します。
Q. 次の説明に当てはまる用語は?
「ROEを売上高利益率×総資産回転率×財務レバレッジの3要素に分解して収益性の構造を把握する分析手法」