ミクロ経済学経済学
代替効果と所得効果とは?
教科書的な定義
価格変化が需要量に与える影響を2つに分解したもの。代替効果は相対価格の変化による影響、所得効果は実質所得の変化による影響を表す(スルツキー分解)。
ざっくり言うと
ビールが値上がりしたとき、2つのことが同時に起きる。①「ビール高いから発泡酒にしよう」(代替効果)と②「ビール代が増えて実質的に貧乏になったから全体的に節約しよう」(所得効果)。値段の変化がもたらす2つの心理の合わせ技です。
もう少し詳しく
代替効果は常に価格変化と逆方向(値上がり→需要減)で、スルツキー分解またはヒックス分解で所得効果と分離します。正常財では両効果が同方向に働くため需要法則が成立。劣等財では逆方向に働く場合があり、所得効果が代替効果を上回るとギッフェン財となります。
具体例
ガソリン価格の高騰時、①ガソリン車からEVへの乗り換え検討(代替効果)と②ドライブの回数自体を減らす(所得効果)の両方が起きます。政府の分析でもこの2つの効果を分離して政策効果を推定します。
試験対策ポイント
スルツキー分解のグラフ(補償予算線の描き方)は頻出。正常財・劣等財・ギッフェン財それぞれで代替効果と所得効果の方向を整理した表を作っておくと便利。