ミクロ経済学経済学
ギッフェン財とは?
教科書的な定義
価格が上昇すると需要量が増加するという、需要法則に反する特殊な財。所得効果が代替効果を上回る劣等財で、理論上の存在として試験に出題される。
ざっくり言うと
普通は値段が上がれば買わなくなる。でも「超貧乏で主食のジャガイモしか食べられない人」がいたとする。ジャガイモが値上がりすると、もはや肉は完全に買えなくなり、結果的にジャガイモをもっと買うしかない。これがギッフェン財。経済学の珍獣です。
もう少し詳しく
ギッフェン財は劣等財の中でも、所得効果が代替効果を上回る極めて特殊なケースです。価格上昇→需要増加となるため需要曲線が右上がりになります。成立条件は①劣等財であること②家計支出に占める割合が大きいこと③代替財がほとんどないこと。理論的には存在しうるが、実証例は極めて稀です。
具体例
19世紀アイルランドのジャガイモ飢饉が古典的な例として挙げられます。現代では中国の貧困層における米やパンの消費行動にギッフェン財の特性が観察されたという研究(Jensen & Miller, 2008)があります。
試験対策ポイント
ギッフェン財の成立条件と需要曲線の形状が問われる。「すべてのギッフェン財は劣等財だが、すべての劣等財がギッフェン財ではない」という関係を正確に理解すること。