ミクロ経済学経済学
モラルハザードとは?
教科書的な定義
契約後に相手の行動を完全に監視できないことから生じる問題。保険加入後にリスク回避の努力を怠るようになる現象が典型例。
ざっくり言うと
火災保険に入った途端に「もう保険あるし」と防火対策をサボり始める人、いますよね。事後的に「守られているから」とリスキーな行動をとること、これがモラルハザード。セーフティネットが逆にモラルを崩壊させるパラドックスです。
もう少し詳しく
モラルハザードは「隠された行動」の問題。契約後にエージェント(代理人)の行動をプリンシパル(依頼人)が完全に監視できないことで生じます。対策としてインセンティブ設計(成果報酬)、モニタリング、自己負担(保険の免責額)などがあります。
具体例
2008年のリーマンショックでは「大きすぎてつぶせない(too big to fail)」銀行が政府に救済されるとわかっていたため、過度なリスクテイクに走った。これは金融業界における大規模なモラルハザードでした。
試験対策ポイント
「逆選択=契約前の問題」「モラルハザード=契約後の問題」の区別は頻出。プリンシパル・エージェント理論の枠組みで理解すること。