ミクロ経済学経済学
逆選択(アドバースセレクション)とは?
教科書的な定義
契約前の情報の非対称性により、質の悪い財やリスクの高い主体ばかりが市場に残る現象。中古車市場の「レモンの原理」(アカロフ)が代表例。
ざっくり言うと
生命保険に入りたがるのは「自分は健康に不安がある人」が多い。健康な人は「保険料もったいないし、いいや」と入らない。こうして保険に入る人の中にリスクの高い人が集まってしまう。契約前に「ハズレ」が集まる現象が逆選択です。
もう少し詳しく
逆選択は「隠された情報」の問題で、情報の非対称性が契約前に存在する場合に起こります。解決策としてシグナリング(情報を持つ側が自ら情報を開示)やスクリーニング(情報を持たない側がメニュー設計で相手を分類)があります。
具体例
オバマケア以前のアメリカでは、民間保険に加入するのは病気がちな人ばかりで、保険料が高騰し、健康な人がさらに離脱する悪循環が起きた。これが逆選択のスパイラルです。国民皆保険はこの問題への強制的な解決策です。
試験対策ポイント
モラルハザードとの時系列の違い(逆選択=事前、モラルハザード=事後)を明確に。保険市場・中古車市場・労働市場それぞれでの逆選択の例を挙げられると強い。