完全競争市場とは?
教科書的な定義
多数の売り手と買い手が存在し、財が同質で、情報が完全で、参入・退出が自由な市場。個々の企業はプライステイカーとして行動し、価格=限界費用で生産する。
完全競争市場を、ひと目で。
市場全体の需要と供給で決まった価格を、個別企業は受け入れます。企業が選ぶのは、その価格でどれだけ生産するかです。
価格は市場から受け取り、生産量と操業の可否を判断する。
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市場を見る
市場全体では需要Dと供給Sの交点が均衡価格P*を決めます。個別企業は価格を動かせないプライステイカーです。
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企業を見る
企業が直面する価格は水平で、P=MR=AR。短期はMCの上昇部分でP=MCとなる生産量を検討します。
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操業できるか確認
価格がAVC(平均可変費用)の最低値を下回れば操業停止。上回れば操業し、等しい場合は操業と停止の損益が同じになります。
MCの上昇部分に注目した短期の概念図で、数値は説明用です。停止しても回避できない固定費を前提とします。P=MCだけでは黒字を意味せず、操業の可否も別に確認します。
ざっくり言うと
理想の市場を想像してください。①売り手も買い手もめちゃくちゃ多い②商品は全部同じ③誰でも自由に参入・退出できる④みんな完璧な情報を持っている。こんな夢のような市場が完全競争市場。現実にはほぼ存在しない「理論上の理想形」です。
もう少し詳しく
市場全体では需要曲線と供給曲線の交点で価格が決まります。一方、個別企業はその価格を受け入れるため、企業が直面する需要曲線は水平で、P(価格)=MR(限界収入)=AR(平均収入)です。通常のU字型費用曲線を前提に、短期はMC(限界費用)の上昇部分でP=MCとなる生産量を検討し、操業停止時と損益を比較します。PがAVC(平均可変費用)の最低値を下回るなら操業停止、上回るなら生産を続けます。等しい場合は生産と停止の損益が同じです。AC(平均総費用)を下回る価格でもAVCを賄えれば、赤字のまま操業する場合があります。自由な参入・退出が進む標準的な長期均衡では、P=MC=ACとなり超過利潤はゼロになります。
具体例
架空の企業で、市場価格10円のときの利潤最大化生産量を100個とします。この生産量でAVC(平均可変費用)は8円、AC(平均総費用)は12円、固定費は短期に回避できないものと仮定します。売上1,000円、可変費800円、総費用1,200円なので、生産すれば200円の赤字です。一方、停止しても固定費400円(1,200−800)が残り、赤字は400円になります。生産を続けた方が損失を200円小さくできます。短期の操業判断では、黒字か赤字かに加え、売上で可変費を賄えるかを確認します。
試験対策ポイント
短期の供給曲線=MC曲線のAVC以上の部分、操業停止点=AVCの最低点は頻出。長期均衡で超過利潤ゼロになる理由を論理的に説明できること。
よく比較される用語
「完全競争市場」のよくある質問
Q. 完全競争市場とは何ですか?わかりやすく教えてください
多数の売り手と買い手が存在し、財が同質で、情報が完全で、参入・退出が自由な市場。個々の企業はプライステイカーとして行動し、価格=限界費用で生産する。 わかりやすく言うと、理想の市場を想像してください。①売り手も買い手もめちゃくちゃ多い②商品は全部同じ③誰でも自由に参入・退出できる④みんな完璧な情報を持っている。こんな夢のような市場が完全競争市場。現実にはほぼ存在しない「理論上の理想形」です。
Q. 完全競争市場は診断士試験のどの科目で出題されますか?
完全競争市場は「経済学」の科目で出題されます。ミクロ経済学の分野に分類され、関連する概念と合わせて理解することが重要です。
Q. 完全競争市場の具体例を教えてください
架空の企業で、市場価格10円のときの利潤最大化生産量を100個とします。この生産量でAVC(平均可変費用)は8円、AC(平均総費用)は12円、固定費は短期に回避できないものと仮定します。売上1,000円、可変費800円、総費用1,200円なので、生産すれば200円の赤字です。一方、停止しても固定費400円(1,200−800)が残り、赤字は400円になります。生産を続けた方が損失を200円小さくできます。短期の操業判断では、黒字か赤字かに加え、売上で可変費を賄えるかを確認します。
Q. 完全競争市場を効率よく覚えるコツは?
完全競争市場を覚えるコツは、①まず定義を自分の言葉で言い換えること、②実際のビジネスや日常生活の具体例と結びつけること、③関連する用語とセットで比較しながら覚えることです。診断士AIの4択クイズで繰り返し出題されることで、記憶が定着します。