中小企業診断士の問題をAIで作る方法|プロンプト・検算付きCVP例題
ChatGPTなどで中小企業診断士の類題を作る手順を、コピペ用プロンプトと検算済みCVP問題2問で解説。正答・単位・選択肢の点検方法、公式過去問とAI類題の使い分け、解説付き問題集も紹介。
AIで類題を作るときは、正答を確認できる範囲から始める
中小企業診断士の過去問を繰り返し、「答えの位置は覚えたけれど、理由を説明できない」と感じたら、同じ論点で条件を一つ変えた問題を補助的に使う方法があります。
ChatGPTなどで類題を作ることはできますが、生成された設問・正答・解説がすべて正しいとは限りません。作成数を増やす前に、何を確かめる問題かを決め、自分で検算できる形にします。本記事では、コピペして調整できる指示文と、編集部が数値を確認したオリジナルCVP問題2問を掲載します。
記事と自社機能の確認日:2026年9月5日。本文の例題は公式過去問を転載したものではなく、架空の条件で作った学習用問題です。生成AIを使った学習効果や、本試験と同じ難易度を保証するものではありません。
問題づくりの準備を省いて解説付き問題を試したい方は、診断士AIで登録なしの1次5問を解くから進めます。
過去問とAI類題の役割を決める
過去問では実際の問い方や要求を確認し、類題では自分が混同した部分を確認します。「過去問を全部覚えたから、AIだけに切り替える」と決める必要はありません。
| 今の状態 | 先にすること | 類題を使う場合の目的 |
|---|---|---|
| 正答の解説自体が理解できない | 教材に戻って定義・式を確認 | 説明できる状態になってから使う |
| 数字を変えると解けない | 元の問題を記号で整理 | 条件を一つ変えて式の意味を確認 |
| 選択肢の位置を覚えている | 選択肢ごとの判断理由を書く | 問い方が変わっても判断できるか確認 |
| 解けるが時間がかかる | 途中式と手順を点検 | 内容を確認済みの問題で時間を測る |
過去問の復習方法で間違いを分類してから、追加問題が必要かを決めてください。AIの学習への使い分けは中小企業診断士のAI勉強法で紹介しています。
コピペ用:1次試験の類題を作るプロンプト
元の過去問を丸ごと貼り付けなくても、論点とつまずいた理由から練習問題を依頼できます。教材の文章を入力するときは、利用が認められている範囲を確認してください。
中小企業診断士1次試験の学習用に、次の論点だけを確認するオリジナル四択問題を1問作ってください。
科目:財務・会計 論点:損益分岐点販売数量と売上高の区別 私のつまずき:数量を求めたのに、円で答えてしまった 条件:単一商品、単価と単位当たり変動費は一定、固定費も一定。数値は架空で、販売数量が整数になる設定にする。
最初は問題と選択肢だけを表示してください。私の回答後に、正答・式・単位・各誤答が表す間違いを説明してください。必要な条件が欠けていないか、正答が一つだけか、答えを元の式に代入して成立するかも確認してください。本試験の問題・難易度を再現したとは書かないでください。
生成後の自己点検まで依頼しても、正しさが保証されるわけではありません。次の2問のように、式への代入まで自分で確認します。
検算付き例題1:損益分岐点販売数量
架空のA社は商品を1個2,000円で販売する。単位当たり変動費は1,200円、月間固定費は160,000円である。単一商品のみを販売し、この範囲で単価・単位当たり変動費・固定費は変化せず、生産した分を販売するとする。月間の損益分岐点販売数量として適切なものを選べ。
- ア:80個
- イ:200個
- ウ:400個
- エ:400,000個
解答・解説
正答はイ:200個です。
1個売るごとに固定費の回収と利益に充てられる金額は、2,000円 − 1,200円 = 800円/個。この単位当たり限界利益で固定費を割ります。
- 損益分岐点販売数量 = 160,000円 ÷ 800円/個 = 200個
- そのときの売上高 = 2,000円 × 200個 = 400,000円
- 営業利益 = 400,000円 − 1,200円 × 200個 − 160,000円 = 0円
アの80個は固定費を販売単価で割り、変動費を考慮していません。ウの400個は今回の条件から求まる数量ではありません。エは売上高400,000円を、数量と取り違えた誤答です。
この問題で確認するのは、答えの200という数字だけでなく、円 ÷ 円/個 = 個になるという単位の関係です。
検算付き例題2:変動費だけを変える
例題1と同じA社で、単位当たり変動費だけが1,500円に上がった。他の条件は同じとする。新しい損益分岐点販売数量はいくつになるか。
- ア:200個
- イ:250個
- ウ:320個
- エ:640個
解答・解説
正答はウ:320個です。
- 単位当たり限界利益 = 2,000円 − 1,500円 = 500円/個
- 損益分岐点販売数量 = 160,000円 ÷ 500円/個 = 320個
- 売上高 = 2,000円 × 320個 = 640,000円
- 営業利益 = 640,000円 − 1,500円 × 320個 − 160,000円 = 0円
アは変動費が上がる前の数量です。イの250個では限界利益125,000円となり、固定費160,000円を回収できません。エは売上高を千円単位の数字にして、数量に置き換えた誤答です。
変動費が上がると、1個売ったときに固定費の回収へ使える金額が減ります。同じ固定費を回収するために必要な数量が200個から320個へ増えた、と説明できれば、条件変更の意味を確認できます。
この後は、解説を閉じて式を書き直してください。事例Ⅳで途中式を順番に練習したい場合は、登録不要のCVP体験1問も利用できます。
AIが作った問題を採用する前の確認表
| 確認する箇所 | 通せる状態 | 確認できないとき |
|---|---|---|
| 問いたい論点 | 一つの主な学習目的が分かる | 条件を絞って作り直す |
| 問題文の条件 | 期間・単位・必要な数値が明記される | 足りない条件を補う |
| 正答 | 計算や教材との照合で確認できる | 演習用には採用しない |
| 選択肢 | 正答が一つで、他が誤りと説明できる | 重複・曖昧な選択肢を直す |
| 解説 | 式と本文、単位が一致する | 元の条件から計算し直す |
| 法令・政策・統計 | 受験年度に対応する公式資料で確認済み | 確認済みの教材を使う |
答えが一つに決まらない問題を「難問」として残さないことがポイントです。特に、法務や中小企業政策の年次情報を、自分で確認できないまま生成問題に取り込むのは避けます。
OpenAIの公式試験学習ガイドも、生成された問題・解説を資料と照合し、曖昧な正答や根拠のない内容を取り除く手順を案内しています。この記事の例題や指示文は、診断士AI編集部が作成したものです。
2次記述の練習問題を作るときは
事例Ⅰ〜Ⅲの短い練習事例を作る場合は、実在企業の事実をAIに推測させるより、架空企業であることと、答案の根拠に使える情報を指定します。
架空の小規模製造業を題材に、権限委譲の利点と実施条件を考える短い与件文と、80字以内で答える設問を1問作ってください。与件には社長への判断集中、現場の経験、共有ルールの不足を含めてください。実在企業の事例や本試験の再現とは表現しないでください。私の回答前には解答例を表示しないでください。
これは論点を考える補助練習です。本試験の与件の長さ、設問間の関係、時間配分を再現するものではありません。解答例を出した後は、各主張の根拠が与件内に存在するかを確認します。AIが付けた点数を本試験の評価へ置き換えないでください。
問題作成に時間をかけず、演習を続けたい場合
診断士AIの通常の1次演習では、事前に作成・点検した7科目1,400問のオリジナル類似問題から出題します。会員向け演習では5・10・20問を選び、学習履歴と弱点復習を使えます。その場で無限にAI生成される問題集ではありません。
| 利用範囲 | できること | 始め方 |
|---|---|---|
| 登録不要 | 公開490問の問題・正答・解説を確認 | 公開問題集を見る |
| 登録不要の短い体験 | 1次5問、または事例ⅣCVP1問 | 1次を試す・2次を試す |
| 7日間体験・有料プラン | 全1,400問、会員向け演習と履歴・弱点復習 | 1次対策で会員体験を始める |
会員向けの2次対策には、事例Ⅰ〜Ⅲのオリジナル記述演習60問と事例Ⅳ計算トレーナー75問もあります。記述は解答例との比較と自己評価を行う演習です。2次対策の会員体験から確認できます。
7日間体験はカード登録不要で、終了による自動課金はありません。AIコーチは1日10回までなど機能別の上限があり、教材ファイルのダウンロードは有料会員向けです。継続時のWeb料金は月額980円または年額5,500円(税込)、購入後は解約まで自動更新されます。料金と体験の対象範囲を確認してください。
よくある質問
AI問題は何問作れば十分ですか?
一律の必要数は決められません。まず一つの誤答原因に対して1問を作り、根拠を説明して解けるかを確かめます。同じ誤りが残るなら、問題数より条件の読み方や式の理解を見直します。
AI問題の正答率で合格可能性を判断できますか?
自作問題では出題範囲・難易度・正答の品質が揃っていないため、その正答率を本試験の合格可能性として扱えません。確認した論点と、まだ説明できない箇所の記録に使ってください。
診断士AIでは公式過去問が出題されますか?
ここで案内している1,400問は、重要論点と試験範囲を参考に作成したオリジナル類似問題です。公式過去問の転載ではありません。実際の出題形式の確認には公式問題を併用し、診断士AIは日々の演習や復習に使えます。
登録なしで使える1次試験問題は490問。全1,400問・学習履歴・弱点復習は、無料登録後7日間の体験または有料プランで利用できます。